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モダンアートな数日間(2)

 2022年のコメント
  近代美術(モダンアート)と現代美術はそれぞれに時代や定義があるようだけれども、日本の作品で、多くのメディアなどにも取り上げられるようなものに、あまり関心するものは見受けられない。しかし、このところ「表現の不自由展」でも取り上げられてきた大浦信行さんのコラージュ、
「遠近を抱えて」はなかなかすごい表現だと思った。YouTubeに大浦氏を含めた数人が、この作品について語っているので、興味のある方はご覧ください。日本人に根深く染みついている天皇制というものを、彼は自らの自画像としてコラージュに表現した。このような作品が表現を理解しない右翼によって、展示を妨害されるのは、日本の文化レベルの低さを物語っている。
 タイトルの写真は、2017年4月に光州で開催された、韓国・光州6月抗争30周年記念「応答せよ1987」会場で語る洪成潭(ホン・ソンダム)・李相浩(イ・サンホ)・全情浩(チョン・ジョンホ)の3氏。
  
2010年12月27日
ドイツ・デュッセルドルフからケルンへ。(2)

「ケルン大聖堂」の裏側。

 建設に何百年もかかって、いまだに建設中という「ケルン大聖堂」の裏側は、たしかにさまざまな資材が置いてあって、足場も組まれている。出来上がることが目的じゃなくて、作っていること自体が目的のような、なんだか弁証法的な、でもキリスト教の「大聖堂」って、不思議!

キャッシュコーナー!

 足場が組まれた「大聖堂」のわきには、キャッシュコーナー! が……。しかも、クリスマス仕様! 大観光地だし、クリスマスだし……。みんな、お金が必要かもね。

クリスマス前の日曜日。観光客でいっぱいの「大聖堂」前には、こんな方々も。
でも、寒そう……。事実、とっても寒いのです。
「大聖堂」の内部。

 「大聖堂」の窓は、すべてがステンドグラスで覆われている。このステンドグラスの一部には、ゲルハルト・リヒターの手によってモダンアート化したモザイクが施されたものがあるのだけれども、写真には写りませんでした。なんでも賛否両論とか……。

蝋燭。

 観光地ではあっても、教会ですから……。いちばん奥の女性の前にある丸い投入口に、コインを入れて、ろうそくに火を付けて並べるようです。ちょっとやってみようかとも思ったけれども、キリスト教の信者でもないのに、おもしろ半分もどうかと思い、見学に留めました。

大聖堂の中は、この大きな棺がいくつもあって、それぞれに祈りの場所がありました。

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