見出し画像

"ひとつかみの種"についてのこと

現在、小平市の植物専門の書店、草舟あんとす号さんにて"ひとつかみの種"の豆本と種のろうそくのセットをお取り扱いいただいています。

この、"ひとつかみの種"というちいさな本についてすこし。

この物語は、以前にひらいた、王国の復活というテーマのちいさな展示のもとになる設定のストーリーとして2014年のちょうど今ごろ、なぜか毎日、夜明け前に起きてひたすら書いていたものです。

まったく、自分で作って書いているという感じがしなく、うんと古い、いつかどこかでのお話を脳内にダウンロードして、それを一生懸命うーんうーんと日本語にしているという感じだったので、わたしは著者ではなく訳をしたひと、ということにしました。


1904年に、スコットランドのちいさな出版社で発行されたものを、Aurea magic candlesで訳し発行した、という何だかまわりくどい設定で、笑 作った本です。
著者のG.Somersetという人物はこのおとぎ話だけをちいさく世にだし、その後の消息は一切不明である、という設定も、最初にほんの少しだけつくった文庫サイズの本の奥付には書いていたのかな。

その後いちど内容の手直しをしたのち、豆本として発行し、少量づつ作って種のろうそくとセットで販売をさせていただいていました。

今回のすてきな種の袋を作ってくれたiloveyouのkeiさんのご厚意で、うめだ阪急さんや、西荻窪のcadoccoさんでの展示販売の際に何度か一緒に連れていっていただいているので、知っていてくださった方がいらっしゃるかもしれません。
種は、過去に2度別のかたちで型を起こして販売させていただいています。

そして今回の光栄なお話は、草舟あんとす号の店主えりさんが2年前、西荻窪cadoccoさんでの展示販売にいらして下さり、ろうそくをお買い上げくださったことがきっかけでした。

拙い物語でありつつも、本の2度目の手直しはすぐに完了していたのですが。

あたらしい種の型、そしてそれを使ってつくるちいさなろうそくと、わたしのenergy的なものがどうやらまだぴたりと来ず、2年もの長い間お待たせしてしまいました。
えりさんには、本当に暖かく気長に見守っていただきました。涙。

Aureaのえりさんとの出会いは、2013年の夏の夜。えりさんがたまたま歩いていた路地に、たまたま出来たばかりの、Aurea magic candlesのちいさな店の窓からもれていた灯火で、でした。

その時のわたしは、窓の外を通っていたあたたかな魔法のひかりにはもちろんまだ、気づいていません(その時のお話は数年後、そのやさしいひかりのご本人に聞かせていただくことになるのでした)。

そして時はたって、草舟あんとす号さんの4周年であるこの4月に、あたらしい種を作らせていただけて、お店に並べていただけること、あたたかい大きなものに守られているのを感じて胸がいっぱいになります。


いつでも未来が先にあって、おこる出来事はそのつじつまを合わせるためのもの。

うまく言葉にはできないのですが、不思議なことや、懐かしさ、そこから来るうれしさはいつでも未来から。

そして実現したいことや夢なども、「叶っている未来」から、届き続けているのだと感じています。

まとまりがないですが、"Amazing gift from your old home"、ふるさとであって、それぞれの未来から届いた種、お手にとっていただけましたら幸いです。

さまざまな出会いと時の美しい仕組みに、心から感謝をこめて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?