症例研究スタート

マーケティングの症例研究会を始めます。
MBAで行われているケーススタディよりも簡便、タイムリーな研究会。
MBAはとりあげるケース企業の了解を得てある、社内データも提供してもらっていると思われる。
内部データがあると分析にリアリティが出るが、当然、過去のデータでタイムリー性はない。
我々は、タイムリーさと教科書的でない分析をめざして「マーケティング症例研究会」をスタートさせます。
<症例研究とは?>
ググったら「個人の病気または症状を、可能な限り正確かつ包括的に記述、分析した科学的な臨床研究。症例研究は、比較的未開拓の研究分野において、概念と仮説の開発と系統的論述のための基礎として探索的な目的を果たすことができる。」という記事に行き当たった。
症例は、疾病や症状のことをさすが、我々はマーケティング施策そのものを症例とし、それが成功か失敗かの判定には興味ない。
症例を多角的に研究することで現在のマーケティングの新しい概念、症例の診断仮説を開発、記述することを目的にする。
さらに症例研究を空論的にしないために実際に消費者インタビュー(リエゾンインタビュー)を実施する。
これはマーケティング課題をリサーチ課題に読み解く訓練になる
<第1回マーケティィング症例研究:4月3日実施>
症例(テーマ)
2024年3月で「チェルシー」の終売が発表された。
終売の正否は無視して、終売以外の代替戦略がないかを仮説的に考える。
もちろん、当のメーカーさんの了承・了解を得ていないのでデータは公表データだけを使用する。
Step1チェルシーブランドの消費者サイドからの資産分析(デスクワーク)
  ・最大25億の売上が最近5億に落ちている以外の数値情報は探索しない
  ・ネーミング、PKデザイン、イメージ、味覚、価格の現在の分析
Step2チェルシーの認知、喫食経験者2人のリエゾンインタビュー
     ・マーケティング課題をリサーチ課題に読み替える 
     ・インタタビュースクリプトの作成
     ・インタビュー項目
       チェルシーブランドのイメージとその構成要素
       チェルシーイメージのコア
       コンセプト&ベネフィット理解
       お菓子ジャンルのポジショニング(アメのポジション変化)
Step3症例研究(参加者で討議)
     ・チェルシーブランドを生き残らせられる「強み」はなにか
     ・その強みを否定するような弱みはなにか
     ・終売以外のマーケティング戦略はなにか
     ・消費者は現在のお菓子市場をどうみてるか 
*問い合わせ先:auraebisu@gmail.com 


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