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作品紹介

今回は少し小休憩で、夏の時期によく作っていたマクラメタペストリーの紹介。


私の作品では水晶などのジェムストーンを結んで制作しています。ジェムストーンとは宝石とは違って宝飾品にするには硬度の低い鉱石の事だそうです。

私はその中でも透明度の低いものや異物が混合して価格の落ちたもの、観賞用としてはサイズの小さい(割れてしまった)いわゆる規格外のものを選んで、タペストリーの一部に変容させて、壁にかけて鑑賞できるようにしています。

なぜその規格外のものを選ぶのかというと、物質としては同じものなのに、人間の「美しさの尺度」で序列をつけられて、除外されたものに関心があったり、その「人が勝手に決めた良い悪いという考え方」に少なからず反発を覚えたりしているからだと思っています。
なんというか、割れてしまったものにも傷の入ったものにも「美しい」と思える隙間は絶対にあるはずなんですよね…。うまく言えませんが。。

石の大きさなどによって思いのままに結んでいくので再現性は皆無です。
一体何個作ったのだろう…。


鉱石によっては本当に天然の色のままの物も多いし、中には着色されているものもあるそうなのですが、私はこの「そのモノ」の色に関心を惹かれたものをモチーフにしています。

(私はパワーストーンなどのジンクス系に関心はありませんがひとそれぞれの嗜好はあるでしょうし、「人の趣味に自分の意見を押し付ける」趣味はないので、購入する際にはそういう意図は一切ないと意思表明しています。)

この画像は水晶とダリの香水。
なんだか雰囲気がとても似ていたので。

素材として使う鉱石は光を透過するものが多いけれど、糸は光を反射しない。
そういう反対の性質も組み合わせていて楽しいのだろう。

今日はこの辺で。

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