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今週の予定(1月4W)

先週の振り返りなど

 先週の株式相場で2つの気になる動きが。まず国内では、日銀の利上げ観測報道(ロイター英語版のみ)が週末にあった。もう一つは海外のCPIと小売売上について。
 先々週、FOMC(12月開催)議事録が公表され今年3月に利上げ開始するとともにQT開始に着手可能性について示唆。QTの具体的な検討着手が明らかになった。好景気加速しインフレ懸念が強まりことから、インフレ撃退には金利上昇により物価制御とのことからです。裏付けるように先週発表sれた米CPIは年率7%と上昇率鈍化も、以前高水準の結果。そのような中で利上げは妥当な判断と言えが、日本はどうかというと全く立場が違う。足元の物価は通信費を除くコアCPIは1.8%程度、目標とする2%には未到。各国と協調した利上げなのか、そもそも利上げを目論んでいるのか現状では利上げは日本経済にとりマイナスと考える。
 先週末の米小売売上は前年比及び前月比ともにマイナス水準となった。年末商戦の前倒し需要を取り込んだ影響と説明(米商務省)しているが、前年比を下回ったのは景気縮小の局面を想像させる。また、年末商戦の出来不出来は月末発表予定のGDPを下押し要因。それを裏付けるように先週の米新規失業保険申請件数が悪化、直近の雇用及び需要が今年の米経済に影響を与えるようだと、中国の景気停滞と相まって世界ひいては日本経済への影響も無視できなくなる。

経済統計、金融政策

 国内では、明日(月曜日)から通常国会が招集、予算案の審議が始まります。当面はコロナ対策への対応などが予想されますが、中長期の観点からの経済対策への審議内容も注目。
 また、日銀は金融政策決定会合を開催し19日に政策金利と展望リポートを発表予定。利上げの観測報道に関する内容に加え足元の景気判断など注目。
 海外では、月曜日は米国は祝日ため休場、米住宅市況や景況感指数など発表され、年初来の荒れた相場を見定める上ではそれぞれの指標への注目度は必然的に高いものと感じてます。

2022年1月4Wの予定

決算発表(日本)

 先週は2月期本決算、8月決算銘柄の中間決算が集中ですが今週は一段落です。

決算発表(米国株)

 先週末のメガバンクの決算を皮切りに決算発表のピークがやってきました。JPモルガンとシティグループはコンセンサスを下回る結果でした。
 この時期の決算発表は、大多数を占める12月期決算企業が中心。決算時に開示するガイダンスから2022年業績見通しを推測でき、投資判断の手助けになる。月曜日は休場、火曜日のメガバンクのモルガンスタンレーなどメガバンクなどの決算を皮切りに地方銀行も決算発表を控える。