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今週の予定(12月3W)

 強い米市場、今週上昇しました。次週FOMCを睨む相場でもしっかり上昇です。オミクロンを一つとっても慎重な日本市場は上昇と下落を繰り返すレンジ相場。金余りの状況ですが上昇期待は直後にくる下落で消失。

日経平均225(日足 2021年以降)

 それもそのはずで、先週発表の主体別売買動向でもそのカラクリが読めます。少しその説明をします。

東証 空売り比率の推移
■11/26ー12.2(月から金曜)
 51.4%→47.8%→46.6%→48.5%→46.8%
■12/6−12/10(同)
 45.3%→44.4%→42.2%→40.5%→40.9%

東京証券取引所の公表資料より抜粋し提示

 上記の通り、東京市場の出来高の半分は空売りです。問題は出来高ではなく空売りが占める売買代金比率です。

 上の表は先々週の投資部門別売買動向(毎週木曜日の前週分を公表)です。外国人は大きく売り越し。一方で現物を年金機構が買い支えているというのがその週の特徴と解ります。しかし、年金機構は上値を取りに行きません。そうして、海外勢により先物主動の売りで下落し、売り一巡し買い戻しによる上昇。12/6の週は空売りの買い戻しによる上昇が見られたのみです。本格的な海外の買い物はないということはチャートを見ると解ります。なぜなら下落幅の半値程度しか戻してません。

経済統計、金融政策(政策金利の発表)予定

 今週は政策金利の発表ラッシュです。筆頭格は米公開市場委員会(FOMC)の金融政策です。先日の議会証言により鷹派に転じた議長がテーパーのの速度を加速させることと、同時に発表する経済見通しの修正内容などに注目が集まります。特にアメリカは次週以降はクリスマス休暇入りします。今週の相場は実質的な今年最後のトレードに。

決算発表(日本株)

 赤色にハッチングした「HIS」は子会社の助成金の不正受給に関する疑惑が先週末に発覚し、時期未定で発表予定を延期してます。

決算発表(米国)

 ハイテクのアドビ、空運のフェデックスなど決算発表があります。