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ペガサスミシン製造 22年1Q決算

決算の概要

 東証一部に上場し、工業用ミシン製造及び販売を手がけるペガサスミシンは7月30日に2022年3月期の第一四半期決算を発表し、

連結経営成績
 売上高 50.01億円(前期 32.94億円 同成長率51.8%)
 営業利益 2.62億円(前期 −2.3億円)
 経常利益 2.61億円(前期 −1.34億円)
 純利益  1.8億円(前期 −2.13億円)

との結果であった。上記経営成績によりEPS(一株あたりの純利益)は
7.29円(前期 -8.59円)
との結果となった。前年同期の赤字であり黒字転換した。ただ、昨年が感染拡大の影響を受け、ミシン及び自動車用部品の製造できないこと、及び関連産業も生産中止となり販売額減少という特殊要因がある。従って、20年1Q決算との比較をすると、

 売上高 50.01億円(20年1Q実績 44.41億円 同比112.6%)
 営業利益 2.62億円(同 2.163億円  同比121.12%)
 経常利益 2.61億円(同 0.83億円 同比314.45%)
 純利益  1.8億円(同 −1.52億円 ー)

となり、感染拡大前に回復したととも、業績も回復していることが決算から確認できる。

成長率、業績予想について

 過去5年の売上(四半期ベース)は下図の通り。19年3月期をピークに20年、21年を下落している。昨年度は感染拡大の影響を受け、大きく収益を減らしたため直近20年3月期との比較をした(前項を参照して下さい)。今期は18年3月期並の売上を見通している。

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 また、会社の業績予想に対する進捗率は、

・中間期見通し
  売上高 93億円(進捗率 53.77%)
  営業利益 6.1億円(同 42.95%)
  経常利益 5.8億円(同 45%)
  純利益 3.7億円(同 48.65%)
・通期見通し
  売上高 175.1億円(進捗率 28.56%)
  営業利益 105億円(同 24.59%)
  経常利益 9.9億円(同 26.36%)
  純利益 5.6億円(同 32.14%)

となった。当期決算から売上高は進捗達成してるが、営業利益及び経常利益はやや未達との評価です。なお、業績予想の修正はない。

経営状況(ハイライト)

・工業用ミシン需要は向上
 中国、北中米及び東南アジア(一部地域)で設備投資の需要増
・自動車需要の急回復
 ダイカスト部品事業は急回復するも半導体供給不足による自動車生産の停止や遅延の影響を受けている。

経営状況(セクター別)

工業用ミシン
・欧米におけるアパレル需要の回復に伴う設備投資
・売上高は、前年同四半期比51.0%増、セグメント利益は前年同四半期比
1,330.2%増であった。

ダイカスト部品
・販路拡大に向けた販売活動強化hが収益に貢献
・売上高は前年同四半期比55.4%増、セグメント利益は前年同四半期比288.6%増となった。