手をたたけ。

最初に好きになった曲は「バイシクル」だった。
中学生の僕はそのまま神様に試されているようなことが唐突に起きて僕のことだと思って聴いていた。
今思えばちっぽけな悩みだったななんて強がれる。

次は「N極とN極」だった。
恋愛を知って、別れも知って、その後の乗り越え方は知らなかった僕はなぜこのタイミングてこの曲に出会うんだろうと作った彼らにムッとした。
ずっと一緒にいると思っていた彼女はあまりに僕に似ていた。
むしろ同じだったんだと僕は知った。
そりゃくっつくなんてしないよな。

その次は「恋をしよう」と「Mr.ECHO」だったなあ。
綺麗な曲たちを前に僕は前に別れてしまった、彼女からの告白を受けようと決めた憶えがある。
勿論、他の曲たちも影響していたと思うけれどこの曲たちが良い感じに背中押してくれたな。

僕はこうやってしかNICO Touches the Wallsを感じることができないほど日常にNICO Touches the Wallsが溢れているファンではなかった。
僕がきついときとか楽しくなる予兆の時にヒョッって来て、ほーいって背中とか肩を叩いてくれた。
僕はそんな感じだった。
時々聴きたくなって、久々に聴く彼らの歌声は綺麗で透き通っていた気がする。

中学生から聴いていて、僕が大人になりゃ、あなたは続けるとは違う選択に。…か。
まさかいなくなるなんて思わなかった、寂しいぞ。

でも、彼らが決めたなら。

NICO Touches the Wallsが決めたなら拍手で、いや、彼らには手をたたいてお見送りしよう。

たくさんの人たちから選んでくれてありがとうごさいます。