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情緒もへったくれもないけれど、もうこの言葉は万能だー「やばい」

おーどりー――おいしいものを食べて「やばい!」って言っているのを初めて聞いたとき、めちゃくちゃびっくりしたし違和感があった。
ハチ――わかる!「危ない」とか「危険がせまっている」みたいな意味でしか使ったことなかったからね。
おーどりー――今となっては、全然違和感はないけれど、おいしいときに「やばい」は使ったことはないかな?
ハチ――そうね。おいしいものを食べたときには「おいしい」と言いたいし、言われるんだったら「おいしかった」のほうが嬉しい。
おーどりー――「おいしい」だけじゃなく、結構いろんな場面で使われているから、「やばい」だけで感情表現できるみたいなことになってて、ますますボキャブラリーが貧弱になっていくね。ボキャ貧っていうらしい。
ハチ――これも略すんだ。。。
おーどりー――もはや「やばい」は、ほかの感動詞は要らない、ってくらいな存在になってる。楽しいときや嬉しいときに「やば~い!」、おいしいときに「やばい!」、感動したら「やばいっ!!!」、困ったときに「やっべ(やばい)」、苦しいときにも「やばい」、危機的状況でも「やばい」。
ハチ――肯定的なことから否定的なことまで、何でもかんでも「やばい」。そんな言葉になっちゃってるんだね。でもそれでいいのか?
おーどりー――テレビの街角のインタビューとかでも、JKは「やばい、やばい♪」とキャピキャピ嬉しそうにしてるイメージ。そしてときどき「やばくね?」
ハチ――何が「やばい」んだろね。「楽し~♪」とか「感動したー!」とか言ったらダサい認定でもされるんだろうか?
おーどりー――でもさ、でもさ、自分が危機的状況のとき。たとえば、絶対遅れちゃいけない会議とかに遅刻しそうになったとき、そのときの状況や気持ちを、普段何ということばで表してる?
ハチ――あ、「やばい」かも。
おーどりー――そうなのよ。でも、それが本来の使い方だから。とはいえ、紳士淑女が使うことばではなかったよね。それが今では。
ハチ――おいしいときには「おいしい」と言いたいけれど、ある意味、ことばは進化してると捉えましょう。
おーどりー――寛容、寛容っと。
 
 
本日の言葉
やばい
意味:違法なことをするなどして、警察の手が及ぶ恐れのある状態だ。自分の身に好ましくない結果を招く様子だ。
・最近の若者の間では「こんなうまいものは初めて食った。やばいよね」などと、一種の感動詞のように使われる傾向がある。
(大辞林第版)
 
ちなみに激辛好きのおーどりーは、最近やばうまい麻辣刀削麺のお店を見つけてご機嫌です。


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