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オーディオで複数システムを並列運用するメリットについて

✅数ヶ月ぶりに箱庭オーディオのサブシステムAを起動しました。

とある事情があり、ここ数ヶ月…はっきり覚えていませんが、たぶん半年以上にわたって実は書斎の箱庭オーディオ「サブシステムA」を使っていなかったのですが、本日、重い腰を上げて再セッティング(仮)配線をした上で電源を入れてみました。

✅2022年7/13現在のサブシステムAはこんな構成です。

※同じ書斎にDALI MENUETのサブシステムBと、QUAD×CREEKのサブシステムC、そしてELACのデスクトップPCオーディオもありますので、今回のように一つのシステムが止まってしまっても、音楽を聴く上では問題無いようにしています。もちろん、敢えて複数システムを敢えて並べて、音源から聴き取れる表現の角度を変える愉しみの一つが途絶えてしまっている状況ではあったのですが。。。

✅オーディオで複数システムを並列運用するメリット

箱庭的"AUDIO STYLE"管理人は、他にも、リビングルームのメインシステムベッドルームカーオーディオ等々、家の何処に居ても音楽が愉しめるように複数のオーディオシステムを組んでいます。オーディオで複数システムを運用しているメリットについては此れまでにも事ある毎に述べてきましたが、今回はあらためてそれについて書いてみます。

先ず、長年運用していると何れはメンテナンスが必要な機材トラブルに見舞われるオーディオ機器の場合、システムトラブル=音楽が聴け無い!という状況に甘んる必要が無くなるのが一つのメリット。加えてオーディオマニア的には、同じ家の中で複数のシステムを同時に運用することで、常に互いのシステムや機材が明確な比較対象となる為、システムトータルでのコンディションの経時変化、アクセサリー等の効果などが、相対的に明確に把握しやすくなる点です。

箱庭的"AUDIO STYLE"管理人は長年のオーディオの経験則として、機材選択に加えて、それ以上に使いこなしで出音が決まる世界だと感じています。この時、手持ちのシステムを一本に絞ってしまうと、機材弄りや、電源、季節、環境条件等でのサウンドの変化、或いは機材やアクセサリ導入時のメリットとデメリットが記憶での主観的にしか把握できないため、結果的に良くなったのか悪くなったのか?自分の期待値や思い込みで判断してしまう余地が大きくなってしまうのです。

新規に導入したオーディオ機材やアクセサリ等について、本当に良くなっているのか判断するために、付けたり外したり、以前の条件に戻したりを何度も行ったり来たりすれば良いのですが、これは以外と神経を使う上に重労働ですよね。

ケーブル等の抜き差しはプラグや各機材に負荷もかけますから、なるべく最小限に留めたいですし、そもそもオーディオはバーンイン、エージングなど経時変化でもかなり音が変わるため、全く同じ機材でも、セッティング直ぐと、暫く弄らずに使い続けたシステムの音では違います。数ヶ月弄らずに「音が馴染んだ」システムから、何かしらを一度外してまた直ぐに戻しても完全な元の音にはなりません。そこら辺の音質変化についてシビアに原因を把握するためには、機材の違いなのか?単に外して戻したからなのか?について、感覚的に切り分ける職人芸みたいな耳と経験値が必要になります。

これが、隣りにいつも聴いている別のシステムが存在することで、変化を感じる比較対象が、少し前の自らの記憶だけで無く、基準値となる別システムとの音質差として、より明確且つ確実に把握できるようになるのです。

また、オーディオは日によって音質が良くなったりイマイチに聴こえたりしますが、複数のシステムを並列運用していると、それが環境要因(電源ノイズ、気温湿度等々)なのか?機材の問題なのか、再生音源の録音の問題なのか?単に自分の体調の問題なのか?(実際はこれが一番ブレ幅が大きい)、複数のシステムが目の前にある事で、悩まずに容易に切り分けることが出来る様にもなります。

✅音楽的な視点からのメリット

複数のオーディオシステムを持つのは、カメラで例えると複数のレンズを所有することに近いかも知れません。同じ対象を描写と焦点距離の異なるレンズで撮影することで、一つの対象からそれぞれ違った視点での魅力が引き出せるように、完全な音質のオーディオトステムと録音が存在しない以上、それぞれ特徴的な偏りを持つシステムで同じ音源を再生すると、一つのみのシステムでは聞こえてこなかった音楽表現が、まるで別の角度からスポットライトを当てるように聴き取れるようになります。

また、録音にもそれぞれに固有の色付けと歪みがあり、完全な音質の録音は現実には存在しません。その際、システムAではいまいち音質が良く聴こえ無い、或いは魅力的な演奏には聴こえ無かったアルバムが、システムB、或いはシステムCで再生すると、嘘のように素晴らしい演奏だったり、高音質に聞こえたり、演奏本来の意図、魅力をあぶり出すことが出来るようになる事がけっこうな頻度で起こります。

✅今回のサブシステムAの再セッティングで気付いた点

とある事情と書きましたが、それについてはあんまり書きたくない(故障絡み)ので今日は割愛。ただ、半年以上音が出ない状況でしたので、いざ仮配線して音出しをしてみると・・・・・・う~ん…正直以前の記憶とはかなり音質が違ぁ~う\(^o^;)/。

まぁ機材が変わりませんので大雑把に同じと云えば同じなのですけれど、前は刺さる一歩手前のパッキパキクリアサウンドだった筈ですが、今回音出しをしてみると、相対的にかなりマイルドでふわっとしたトーン。なかなかにぬるい音質で、これなら長時間聴き続けても全く耳に負担にならないよねぇ~と云いますか、なんかオーディオの音質的にはもの凄~く詰めの甘い音と云いますか…..( ̄▽ ̄;) 。半年以上も通電していませんでしたので、各機材がしっかり目を覚ます為に数日が必要だとは思いますけれども。

✅audiopro Image12 小型ブックシェルフスピーカー

スウェーデンaudiopro Image12は北欧の空気を想わせる大変解像度の高いスピーカーですが、シルクドームトゥイーターの切れ味が鋭く、一歩間違うと刺さる音になるため、これまではずっとスピーカーグリルネットを被せていました。けれども今回はグリルが全く必要ないどころか、外した方が絶対に音が良いレベル。と云いますか、高音質を追求するなら、本来はグリルネットを取り付けた状態でバランスを取るのでは無く、外した状態でバランスが取れる方が望ましくはあるのですけれども。。。あと、いい加減17年も使ってるスピーカーですので、各ユニットもほぐれにほぐれていて、さすがに当初の刺さる音には既になり辛くなっている筈で、近年は無駄にグリルを付けたまま運用していた気が無きにしも非ず…...( ³△³  ).。o

✅数ヶ月前とオーディオケーブル類が色々違う…

数ヶ月前と何が違うか~と云いますと、メインで使っていたCREEK Evolution-CDが今現在メンテナンス中で、ARCAM CD72TよりもクリアでHi-Fi調のEvolution-CDと組み合わせた状況での音質確認が出来ない事。アンプ、CDPそれぞれの電源ケーブルが以前と違う点です。

あくまで音出し仮配線のつもりですので、プリメインアンプONKYO A-1VL側にSUNSHINE SAC REFERENCE 1.8、CDトランスポートのARCAM CD72T側にSir Tone PWC-5008の完成品モールドタイプ繋げています。全体的に音が刺さらずマイルドなのは、たぶんこの2本を電源ケーブルとして当てがったことが大きそう。。。あとデジタルケーブルも以前はTOS光デジタルケーブルのWireworld Supernova7でしたが、今回は同軸デジタルケーブルのWireworld SilverStarlight7ですので、これの影響もあるかなぁ…。ちなみにDAC Head Box DSとアンプ間のRCAケーブルはNordost blueHeaven。全て仮配線ですので、これから徐々にセッティングを詰めながら別のケーブルに変更される可能性はあります。


✅まとめ♪

それにしても、DALI MENUETより更に耳当たりの優しいマイルドな音が、audiopro Image12×ONKYO A-1VLから出てしまうとは、オーディオって怖い...( ³△³  ).。o。実際、現状でこの久々に音出ししたばかりのサブシステムAとDALI MENUETのサブシステムBの音を比べてしまうと、かなりの質的差(DALI MENUETの方が高音質)がある感じです。以前はここまでトータルでの質的な差はありませんでしたし、解像度やHi-Fi性ではサブシステムBを明らかに超えていましたので。

そんな感じですので、しばらくはサブシステムAの再セッティングで色々試行錯誤することになりそうです...( ੭ ・ᴗ・ )੭♡。

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