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責任の有無について話す社員

私は、学校を卒業して初めて就いた会社では社員だったが、その後はずっとアルバイトなどの時間給労働者だった。
そんな中、会社によってではあるが、ほぼ時間給労働者に仕事のほとんどを頼っている所と、単純な仕事を任せて手伝い程度に任せている所とがあるように思った。

私は、性格上、いろいろな事を知りたいと思う方で、専門的な事などをしばしば社員の人に訊く事があった。しかし、たまにアルバイトにそんな事を教えても意味がないと言って、教えて頂けない時があった。理由をお尋ねすると、アルバイトは、短期雇用でいつ辞めるか分からないので、教えても仕方がないと言うのだ。

中小企業ほど、その傾向は強いように思う。大きい会社は、アルバイトも社員も派遣も下請けも、プロ意識が高いような印象を受けた。

私は、ホテル業に長く勤めていた。冒頭で書いた学校を卒業して就いた仕事もホテル業であった。私は、音響の学校を出ており、ホテルの催事、宴会場にて音響、照明を担当する会社の正社員になった。ホテルの正社員ではなく、ホテルの下請けということであるが、そんなことは関係ない。

宴会場で、行われる結婚披露宴では、ホテルの社員2人が全体の進行、及び料理の進行を担当、その他に介添、音楽担当(ピアノ、シンセなど)、司会者、ビデオ撮影の業者、そして音響、照明を担当する私の会社が携わっていた。

その後、私は一身上の都合により、会社を辞め、配膳会という形で、別のホテルで働く事になった。配膳会は、時間給労働者だが、お客様と直接関わるので、言葉遣い、サービス方法などの教育が徹底していた。

本当に色々な人がいる。

ごくたまに、社員は責任があるが、時間給労働者には責任がないなどと言って、蔑んで見ているとも取れる発言をする人がいる。しかし、社員の全ての人が、そのような考えをしているとは到底思えないような事が多々ある。私が、経験してきたところで言えば、そういう事を言う人ほど、とんちんかんな対応や、行動をしているように見えてしまうのだ。

ホテルというところで、人の細かい仕草や表情を読み取って仕事をしてきているので、そのような事が、特に際立って見えてしまう。

結論から言えば、責任云々の話はすべきではないと思う。私は責任があるが、あなたたちにはないなどと言われてしまうと、何だかとても蔑まれて見られているように思えてきてしまって、不快感が高まってしまう。

もし仮に責任能力があるとして、何か起こった時、どんな形でその責任をとるのか、とても興味深いところだが、側から見ていると、そういう人ほど、とんちんかんで理解不能な動きをする。

発言によって人を見下すのではなくて、自らの行動によって振る舞い方を示してくださればよいのにと思う。私は、人と関わる仕事をたくさんしてきて、人間観察をするのが癖になってしまった。

発言した内容に行動が伴わなければ、下手な発言はしない方が良いと思う。

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