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人手不足を解消したAUBO山東工場の秘策

こんにちは、AUBOです!

今回は、我がAUBO山東工場が直面していた、深刻な人手不足の課題をどのように解決したか、その具体的な方法をご紹介します。


【 背景 】

AUBOの常州工場から「部品の製造ライン」の一部を、山東工場に移すことになりました。
と、その前に・・・AUBOはロボットの部品の大部分を自社ラインで製造しているってご存知でしたか?

山東工場では、AUBOのロボットの部品を作るために50台近い工作機械等を導入し、交代制で24時間稼働することに。

しかし、これだけの数の機械を昼夜、効率的に稼働させるためには、ワンシフトあたり数十人、管理者を含めて100人近いスタッフの増員が必要となります。
それに伴い、大量の求人募集を試みましたが、少子高齢化が進み労働力人口が減っているのは中国も日本と同じで、求人募集をかけても思うように応募がありませんでした。
AUBOは打開策として、社員寮や社員食堂、社員用体育館などの福利厚生を整えましたが、それでも思うようにはいきません。
特に技術的なスキルを持った人材の確保は困難を極めました。

AUBO山東工場の管理チームは、今の時代、職場環境を整えても求人が劇的に増えるわけではないことを実際に痛感しました。

しかし、この問題に対して私たちは困窮したわけではありません。
なぜなら加工機のロボット化のノウハウはすでに持っていたからです。
人材採用は地域に対して企業ができる大きな貢献の一つです。
人を減らし利益を追求することも大切ですが、企業としての役割はそれだけではありません。
しかし、人が来ないのであれば選択の余地はありません。

結果、自社のロボットを活用したシステムを導入することに決めました。


【 解決策 】

ロボットとAMRの導入

そうして山東工場に仲間入りしたのが、50台近いAUBOのロボットと4台のAMR(自律移動ロボット)です。
この頼もしいロボット軍団により、数十人の作業員がいなくても、ワンシフトあたりわずか5人ほどの体制で工場を運営することができるようになりました。
まさに「ロボットがロボットを作る」という、皆が想像する近未来的、SF映画のようなシチュエーションが実現しました!

ロボットとAMRの効果

・効率化と生産性の向上
ロボットとAMRの導入により、単純作業の多くを自動化し、少人数で効率的に生産ラインを稼働させることができるようになりました。
これにより、生産性が大幅に向上し、人手不足の影響を最小限に抑えることができました。

・24時間稼働体制の実現
ロボットとAMRは人間と違い、休憩なしで24時間稼働することができます。
昼夜問わず工場を稼働させることができ、生産量の増加と納期短縮を実現しました。
ロボットたちの「寝ないで頑張る姿勢」に感謝です!

・コスト削減
システムを組むための初期投資こそ必要でしたが、人件費の削減や生産効率の向上を考えれば1〜2年ほどで回収ができ、総コストを大幅に削減することができました。
また、AUBOの協働ロボットであればメンテナンスコストも抑えられ、長期的なコストパフォーマンスが非常に高くなっています。
休むことなく、黙々と作業をこなしてくれる、まさに理想的な社員ですね!


<< 未来への展望 >>

今後も、AUBO山東工場は最新の技術を取り入れ、更なる効率化と生産性の向上を目指していきます。
また、自社の生産ラインへのロボットとAMRの導入によって、更なるノウハウを蓄積することができます。
このことを自社工場に活かすだけでなく、お客様にも展開し、社会的な人手不足解消に自信を持って取り組むことができます。
やはりお客様に勧めるには、自分で使っていいと思えるものでないと!
私たちの工場がどのようにして課題を乗り越えたかをお伝えすることで、同様の課題に直面している方への打開策のひとつとなることを期待しています。