樋口年表編纂者が語る「2020年樋口楓10大ニュース」

皆さん、こんばんは。ジョン・オービンです。普段は樋口楓さんの動画内容をひたすらメモした樋口楓年表を作っています。

この記事は、年の瀬お決まりの2020年まとめ記事です。嬉しいことに今年で3回目です。3回目ともなると、あいさつ文も前年からのコピペで済ませられるようになっています。

この手のものは10個にまとめるのがお約束なので、無理矢理10個選びましたが、まだまだ取り上げたいニュースもありました。「あれが入っていない、これが入っていない」というのもあるかと思いますが、ご了承ください。

1.メジャーデビュー(1/1)&「MARBLE」発売(3/25)

今年最初のニュースにして、一番のニュースといってもいい一番大きな出来事です。2019年1月のKANA-DEROの頃から話が動いていたので、約1年近くかけて、ついにデビューとなりました。

にじさんじ内では、petit fleurs、RainDrops、月ノ美兎(しのごの)に先駆けて初のメジャーデビュー。(メジャーデビュー発表自体は全て2019年12月のVtl両国国技館だったので一緒だったのですが)この面でも先頭を走っています。

ちなみに、ランティスに正式所属開始したのが1/1なので、メジャーデビューは1/1です。1stシングル発売日とは別になっています。

2.にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!追加難波公演(4/3)

3D初お披露目のモイラ様を含めて、一期生・二期生の6人で行われたライブでしたが、社会情勢に大きく影響されたライブでもありました。

前年から企画されていた日本全国を回るにじさんじ JAPAN TOUR 2020でしたが、COVID-19の流行により様々なイベントが中止。この追加難波公演の前に行われる予定だった東京公演も、中止となりました。そういった情勢の中、追加難波公演は出演者の強い意向もあり、無観客・ネット配信のみのライブとして実施されることになりました。

このライブ以外にも、表に出ないまま中止になったイベントも多数あったようで(特にランティスからのメジャーデビュー関連イベント)、そういう意味では苦難の年でもありました。

のちの振り返り配信で、樋口楓さんが、誰もいない観客席に銀テープが舞ったフィナーレを見た時に「この時しか出来ないことを体験してると感じた」、と言っていたのが印象的でした。色々な意味で、一生に一度しかないライブになったと思います。

3. 22歳の樋口楓(4/30)

とても説明が難しい配信ですが、2020年を語るには外せない配信なので選びました。1stアルバム「AIM」のリードソングである「アンサーソング」のテーマにもなっている配信です。

とはいえ、本当にどこから説明すればいいか……現実とバーチャル、過去と未来が反転したり、境界があいまいになって混ざったりしてるので本当にややこしいんですよね。正直私も完全には理解できていません。

まぁ樋口楓さんはVtuberを辞める時にVtuberをやっていた目的などを書いた本を出すと言っていたことがあったので、恐らくその時にこの配信も語られるでしょう。10年後か20年後かわからないのですが、そちらをご参照ください。

4. ツキイチにじさんじ開始(5/23)

月一のJK組配信が公式番組になって帰ってきました。

今年はこれ以外にもレバガチャダイパンを始めとしたにじさんじ公式番組が多く開始されました。樋口楓さんは、その多くにゲストとして呼ばれており、運営からの信頼度の高さを感じさせます。

毎回出てくるゲストとの交流もあり、なぜか天宮こころさんと瓦を割ることになったりもしました。

5. i's結成

樋口楓、竜胆尊、リゼ・ヘルエスタによる三人ユニット、i's(イーリス)の結成です。ラブライブ!の絢瀬絵里(エリーチカ)さんが好きという共通点から集まって、ラブライブ!楽曲のカバーを歌っています。

実はこの三人での活動は去年の12/10公開のsoldier gameが初なので結成自体は2019年なのですが、i'sという名前がついて正式にユニットとなったのは今年なので、今年のニュースとしています。

今年は4つの歌ってみた動画と、ダンスアリの3D配信が二つと、歌系ユニットとしては活発な活動をしています。本人たち曰く「三人とも真面目だからこその活動量」なのだとか。

6. にじさんじ甲子園開催(7/26~8/21)

舞元啓介さん主催のパワフルプロ野球・栄冠ナインモードを使った大会で、計6名のライバーが参加しました。非常に大盛り上がりした大会で、決勝戦では同時接続数19万人を超えました。

樋口楓さん自身もかなり感情移入していたようで、大会が終わった後には「ゲームとは思えないぐらい。マジで三年間部活してきた」と語って、各部員に感謝の言葉を述べていました。

メジャー1stアルバム「AIM」に収録されている「Victory West!」は、このにじさんじ甲子園を題材に作詞したもので、歌詞は4時間程度で出来たとのこと。想いの強さがうかがえます。

7. APEX LEGENDSに大ハマり(6月~)

今年は樋口楓さんが一番ハマったゲームと言えば、APEX LEGENDSでしょう。FPSゲームほぼ未経験から、5月にでろちーで配信したのを皮切りに、その後6月頃から頻繁に配信するようになりました。最終的には、Rasさん、ソバルトさんとともにCRカップにも出場し、総合4位の成績を収めました。

色々な人とのコラボのきっかけにもなりました。勇気ちひろさん企画の2434キルリレーではこれまであまり関わりがなかったにじさんじ内のライバーと、CRカップではプロゲーマーの方々と、新しい交流が生まれました。

8. 広島カープとコラボグッズ発売&カープ道出演(10/15)

以前から夢だった広島カープとのコラボが実現。にじさんじ全体でもパリーグとのコラボがありました。

今年はにじさんじやVtuber自体の知名度が増したことで、これまでは関わりがなかった業界ともコラボが増えた一年だったと思います。

9. Lantis & Purple One Star New Generation LIVE 2020 (11/26)

ランティスからのメジャーデビュー関連でのイベントは、色々あったのですが、こちらのライブを取り上げさせていただきます。理由としては、樋口楓さんのアーティスト活動の目的である「Vtuberを広く知ってもらう」「2次元と3次元の境界を無くす」に対して、このイベントが象徴的だと思ったからです。

このライブでは、3次元の方々、それも樋口楓さんが憧れていたAqoursのメンバーも含まれる方々と、「同じ今年ランティスからデビューするアーティスト」として同じ舞台に立ちました。特別扱いされることなく一人のアーティストとして舞台に立ったことが、2次元と3次元の壁を無くす、という活動の一歩として象徴的だったと思います。

ただ、「特別扱いされなくなる」ということは、これまでのように「Vtuberだから見てみる」みたいな贔屓もされなくなる、ということです。これからは同時期にデビューしたAqoursのメンバーとも、文字通り同じ舞台で活動していき、その中で存在感を発揮していく必要があります。より「アーティスト樋口楓」の強さが求められるようになる、そんな予感も感じるライブでした。

10. メジャー1stアルバム「AIM」発売

今年最後のビッグニュースは、やはりこのニュースです。

新曲11曲を収録したボリュームもそうですが、全てが「樋口楓自身」をテーマとした曲で揃えられており、「アーティスト樋口楓」としての方向性を示す1stアルバムだったと思います。

ファンメイドソングを歌っていた時からそうでしたが、単に上手く歌うだけではなく、音楽の中でいかに「樋口楓」を表現するかというこだわりが詰まっています。音楽に対する真摯さが見える一枚です。

2020年を振り返って

他にも、マイクラ夏祭りに運営側として参加したり、アコースティックギターによる歌ってみたの投稿を始めたり、シャニマス案件があったり、VRライブのGekka-Bijinやレバガチャダイパン・who i amなどのリアルイベントへのゲスト参加などなど、色々なことがありました。もうリアルイベントのゲスト出演だけだと上位10に入らない、というのはすごい話です。

今年はVtuberという存在が、前年よりも広く認知され、活動の場も広くなった年でした。様々な場面で、にじさんじを知っているという方を見かけるようになりましたし、ゲーム実況リアルYouTuberの方や声優の方々との交流も増え、有名な芸能人でもにじさんじを見てるという方も現れています。樋口楓さん自身も、ランティスのアーティストとして正式にメジャーデビューし、活動の幅を広げた年だったと思います。

これまでは「Vtuberであること」自体に、一種の魅力や価値がありました。しかし、Vtuberが一般的になり、2次元と3次元の壁がより薄くなった世界で、来年からはより広い世界の中で「Vtuberは、樋口楓はどんな存在なんだろうか」ということを考えることになりそうです。今年は、そのための「アーティスト樋口楓の基礎を作る年」になったのではないかと思います。

Vtuber業界も少し落ち着いてきたかと思ったら、COVID-19の流行や海外進出など、色々な外的要因も加わり、なかなか先が見通せない状態です。

激しい流れの中で、どう狙いを定め、どう走り続けるのか。まだまだ追いかけていきたいと思います。


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