樋口楓年表編纂者が語る「2022年樋口楓10大ニュース」

皆さん、こんばんは。ジョン・オービンです。普段は樋口楓さんの動画内容をひたすらメモした樋口楓年表を作っています。

この10大ニュースの記事も、今回で5年目です。
私が作成している樋口楓年表は「5年10年と続いてほしい」という願いを込めて、デビュー後2ヵ月ぐらいの時から「年表」を名乗っているのですが、いよいよ年表という名前に恥じない長さになってまいりました。

今年も文章量が多めですが、よろしければおつきあいください。

1. 4st Anniversary LIVE「FANTASIA」延期&開催

新型コロナの影響で、1/19と1/20に予定されていたFANTASIAが延期。その後、にじさんじフェスの前夜祭として9/30に振替公演が開催されました。
ある意味、徐々にコロナ禍を乗り越えようと頑張る今年のエンターテインメント業界を象徴する出来事だったように思います。

今年にじさんじが開催したライブは、去年にもましてダンスに力が入っているのが特徴でした。FANTASIAでは統一衣装も導入され、より本格的でクオリティが高い音楽ライブになっています。

延期時には、ファンの参戦服を紹介する配信を行い、こちらも好評でした。これも楓さんらしい配信だったと思います。

2. VTuber最協決定戦S4 しらんでぇ結成

4/17に本戦が行われた渋谷ハルさん主催のAPEXのVtuber大会。
白雪レイドさんに誘われて参加し、藍沢エマさんも含め「しらんでぇ」が結成されました。性格の方向性は違うけど、不思議と息が合う三人で、その後も交友が続いたユニットになりました。

大会ではランパートを使い、総合5位。マイナーなレジェンドということもあり、非常に注目を集め、一時ランパートの使用率が上がったという噂も。

大会後も、RUSTのストリーマーサーバーに三人で参加したり、ベースブレッドのCMにも出演、歌ってみたも投稿するなど、活動が継続しているユニットです。


3. Higuchi Kaede VRLIVE "i^x=K"

6/25に開催された同名のCDアルバムの発売を記念したVRライブです。
GODDESSの作詞を担当したジョー・力一さんをゲストに迎えて、バーチャル通天閣を背景にしたVR空間でライブが行われました。

自身のオリジナル曲を中心に歌唱し、力一さんとのデュエットもしています。力一さんと歌った「愛のシュプリーム」は動画が公式に上がってるので、よければご覧ください。

GODDESSについて、もう少し私個人の感想を語りますと、この曲は「周りから見た樋口楓のイメージ」を歌った曲なんですね。
2020年に発売されたアルバム「AIM」は、楓さんが思う「自分とはこうだ!」という主張の曲が詰まっていて、むしろ「周りから自分のことを決めつけられることへの怒り」みたいな感情も見えます。
そういう意味では、2020年とは真逆のコンセプトの曲とも言えるわけです。

6月頃に、楓さんのパブリックイメージについてまとめる記事も書いたのですが、2022年はこういった「周りから見た樋口楓」「周りから求められる樋口楓」みたいなものを少しずつ受け入れ、折り合いをつけていった年ではないかな、と個人的に感じております。

4. 初の実写ドラマタイアップ

6/30に放送開始したテレビ東京「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」のオープニングテーマとして「ビューティMYジンセイ!」が採用されました。2021年にはアニメとのタイアップはありましたが、楓さんとしては実写タイアップは初です。

同時期にROF-MAOの加賀美ハヤトさんと甲斐田晴さんも「先輩、断じて恋では!」という実写ドラマのオープニングテーマを担当しており、にじさんじの活動の幅が広がりを感じます。

楓さんも、これを機にガンプラに初挑戦していたのですが、なぜかクシャトリヤというパーツが多く難易度が高めのガンプラを選んでました。


5. Sepiast-セピアスト-始動

にじさんじ7名の男装ユニットSepiastが始動。ドラマCDや歌ってみた等、動画による活動がメインです。
楓さんは2018年当時劇団に所属していたのですが(現在は退団)、にじさんじのライバー活動の中で、こういった演技をする活動を本格的に行っていませんでした。そういう意味では、新しい挑戦と言えます。


6. 理原ひなりとコラボ

7/6に行われた理原ひなりさんの配信「推し飲みもの de Cafe」にゲストとして登場。
世間的にはあまり注目度が高い配信ではなかったと思いますが、個人的に入れさせていただきました。

理原ひなりさんは2018年から活動を続ける古参の個人勢Vtuberです。その2018/10/14のひなりさんの配信に、楓さんがコメントし、その際にコラボの約束をしました。その約束がほぼ4年越しに叶ったのが、このコラボです。

互いに4年以上も活動が続いていること自体がすごいことですし、今となってはアーカイブが消えている配信のコメントを覚えていることもすごいですし、片や上場企業所属となった今でも2018年のように気軽にVtuber同士のコラボが出来ていることもすごいと思います。
色々な意味で、Vtuberの歴史を感じさせる配信だったと思います。


7. セリーグ6球団とにじさんじがコラボ

にじさんじ全体でのセリーグとのコラボ。
楓さんは2020年10月にカープとグッズコラボ、2021年シーズンに「それ行けカープ」の著名カープファンリレー登場と、毎年プロ野球関連の公式コラボに参加しています。

今回のコラボでは組み合わせ発表配信で、プロ野球ファンとして知られている社築さんと司会を務めるなど、にじさんじ内でも「プロ野球ファンと言えばこの人」という立ち位置になってきました。


8. 美味しいヤミーがにじさんじ内で話題になる

元々はスカイピースが発祥なのですが、突然流行が到来。楓さんが9/3のAPEX配信で強烈なアレンジで披露すると、にじさんじ内でも話題になりました。
楓さんの切り抜きから知ったというライバーも多く、「本家は聞いたことないから楓さんが叫んでるイメージしかない」というライバーも現れました。

年末に上がったにじさんじ公式切り抜きチャンネルにも流行語としてまとめ動画が上がったり、ついにはスカイピースの本人たちが配信内でショート動画を見るまで広がりました。

ちなみに、本人も言っていますが、スカイピースとは2020/01/01のNHKバーチャル紅白歌合戦で共演しています。「さわやか動画対決」をしています。


9. アパレルコラボ「UN-DIMENSION」

叶さんとともに商品の企画段階から関わり、バッグなどのグッズを出しました。
にじさんじライバー内でもおしゃれと評判の二人だけあって、他のグッズとは一線を画したデザインとなっていました。大丸東京でポップアップストアも開催されましたが、高級感漂う大丸の中でも浮かないおしゃさを出していました。

野球コラボなどと並んで、楓さんの「好き」が活かされたコラボだったと思います。


10. AIRTIST ZONE 樋口楓のTHE CATCH 100回達成

文化放送A&Gで放送されているラジオ番組、樋口楓のTHE CATCHが12/16に100回目を迎えました。2021年の1/1スタートなので、まる二年になります。
テンポよくリスナーからのメールやツイートに答えていく様が心地よい放送で、個人的には楓さんはラジオパーソナリティに向いたスキルをお持ちだと感じます。
ラジオから楓さんを知ったリスナーもいるようで、新しいファン層の開拓にもなっている放送だと思います。

時折来るゲスト回も見所で、今年は熊田茜音さん、大橋彩香さん、遠藤正明さん、叶さん、ココロヤミさん・たーひーさん、影山ヒロノブさん、伊東歌詞太郎さん、MindaRynさんといった有名アーティストが続きました。大橋彩香さんとはラジオをきっかけに仲良くなるなど、交友が広がるきっかけにもなりました。
また楓さんからゲストを呼ぶ場合もありました。3/17放送ではにゃんたこさんをゲストに登場。100回目の記念配信には以前から会いたいと言ってた矢車りね(本名:ゆうた)が登場し、矢車さんがMCを務める「矢車りねのTHE CATCH」として放送されました(矢車さん本人には直前に知らせるドッキリとして実行)。

今となっては楓さんの活動にとって重要な柱の一つとなったラジオ放送。アーカイブがないので、見にくいという方もいるかと思いますが、もし機会があればご視聴ください。


2022年を振り返って

他にもJリーグとのコラボにじさんじ甲子園に選手として初参加にじくじ一夜限りの復活、スプラトゥーン大会やKZHCUPなどの大会への参加、ファミリーマートとのコラボドリンクなど、今年も10個に収まらないたくさんの出来事がありました。
11月頃にはマイクラにハマった結果、長時間配信が多くなるなど、配信自体も少しずつ変化したように思います。

楓さん自体の出来事ではありませんが、NIJISANJI ENの躍進やANYCOLORが東証グロース市場に上場など、にじさんじやVtuberがより広い範囲に認知された年だったと思います。

今年は、にじさんじの拡大とともに「樋口楓の認知が広まった年」だったと思います。乃木坂46の岩本蓮加さん等、Vtuber以外の界隈でもファンを公言する人が増えてきたり、交友関係でもストリーマーや声優など幅広い友人が増えました。
美味しいヤミーやAPEX、マリオカートなどのshort動画が広まった結果、「樋口楓は詳しく知らないけど動画は見たことある」といった人も出てきました。

にじさんじ内でも、樋口楓というキャラクターが広く認知され、最近デビューしたにじさんじの後輩による言及なども増えています。別途作っている言及リストを見ても、今年は非常に幅広いにじさんじのライバーが楓さんの話をしていた印象です。

他方では、電脳少女シロさんが出演するガリベンガーVが地上波のゴールデンタイムに移動し、「Vtuberの説明なし」にリアルの芸能人と全く同じ扱いで出演するなど、「Vtuberがいることが当たり前」の世界になってきているように思います。「バーチャルとリアルの壁を壊す」という楓さんの目標は、ほぼ達成されたと言ってもいいのではないでしょうか。

楓さんの活動自体は安定期に入ってきた印象がありますが、一方でにじさんじを取り巻く環境は徐々に変化しています。
大きなビジネスとして成長し、広く認知されたにじさんじが、どこへと向かうのか。その中で、楓さんがどこへとたどり着くのか。引き続き追いかけたいと思います。


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