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性格はときどき曇り_天晴爛漫!

1クールのオリジナルものといえば、「天晴爛漫!」富山県南砺市・桜ヶ池に拠点を置く制作会社P.A.WORKSの新作オリジナルです。
春クールに始まるも3話で放送が一時ストップし、7月に改めて1話から放送されました。

この作品は何と言っても動画が良かった。
車の運転や戦闘シーンのガンアクションに殺陣、酒場での呑み比べに至るまで、人物がとにかくよく動きます。それぞれの体格や性格も考慮された身体の使い方に、「ここが動いているのは動かす人がいたからだよな…」と実感する。PVからも細やかな動きが伝わるでしょうか。

明治時代の日本、カラクリ好きの発明家少年・天晴(あっぱれ)と気弱な剣豪・小雨がアメリカに流れ着き、帰国資金を得るためにアメリカ大陸横断カーレースに挑むお話。
カブキモノで中性的な天晴のビジュアルと、主人公とは思えないほど社交性皆無な性格にびっくり。エンジニアでも職人肌でもそこまで?と思うほど人付き合いの悪さを発揮しています。
とは言え、登場人物が揃いレースが始まる6話あたりからは楽しく観ました。レースそのものよりもウエスタンなアクションやヒューマンドラマ、ロードムービーの要素が強まっていきます。

毎回のエンディング、スタッフロールが流れたあと、曲の後半に乗せで次回予告が始まるのでなんだかんだ見てしまう。曲は森久保祥太郎「I'm Nobody」。

キャラクターにも不安要素はなく、家族で楽しめる作品です。女性もいるけど萌えキャラはいません。派手めの色使いやキャラクターデザインも印象的。
心より合理性を優先させて生きてきた天晴の成長譚であり、小雨とのバディの物語でもあります。終始安心して楽しめました。

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