【キャリコン試験対策】1級技能検定でまとめて対策!<交流分析の「今、ここ」>
第9回問7は「カウンセリングに関する記述」というくくり。5つの選択肢がバラバラの療法に関する記述でした。
出てきたのは下記5種類。
1.行動療法
2.日本で生まれた心理療法
3.ゲシュタルト療法
4.論理療法
5.認知行動療法
前回、「3.ゲシュタルト療法」について確認しました。
▽記事はこちら
確認した内容はこちら。
==============
ゲシュタルト療法は、
再体験を通した「今、ここ」での「気づき」を得る心理療法。
==============
そこで、「今、ここ」の考え方にフォーカスして、キャリコンの領域で下記3つを確認していくことにしました。
・ゲシュタルト療法
・交流分析
・アドラー心理学
今回は「交流分析」における「今、ここ」について考えます。
当ブログでの過去問の取扱い方について
1級学科試験問題は、5択。適切(不適切)なものを1つ~2つ選びます。
なので、まともに取り組むと、間違った記述を相当数目にすることになり、効果的ではありません。
当ブログでは、過去問で扱われる事項をすべて「正しい記述」「これが認識できていれば正当できる内容」に変換して記載することで、正しい知識のみを印象付けることに集中します。
※====で挟まれた文章が過去問で扱われる部分
また、キャリアコンサルティングは、「実務」です。実技で活かすイメージをすることで、「実技に活かせる知識」としてストックすることを目指します。
変えることができるのは「今、ここ」の自分だけ。
「交流分析」(Transactional Analysis)は、アメリカの精神科医エリック・バーン氏によって開発された対人援助の理論と技法の体系。
ーーーーーーーーーーーーー
<交流分析の原則>
過去と他人は変えられない、変えることができるのは「今、ここ」の自分だけである
ーーーーーーーーーーーーー
交流分析はこの原則に基づいています。
わたしのかかりつけの歯医者さんの廊下には、この言葉が額に入って掲げられています(*^^*) 皆さんもいろんなところで目にする機会が多いのではないでしょうか。
交流分析では過去や他人への囚われについて、こんな風に伝えています。
=================
人は幼少期に自らの「人生脚本」を描き、
その後の行動・思考・感情など、
無意識のうちにその脚本通りの人生を生きる。
=================
「脚本通りの人生」。
なんともインパクトのある表現ですよね。
しかし反面、「今、ここ」の自分だけは変えられる、と言っているのです。
お馴染みJILPTには、下記の記述があります。
脚本の影響力は強く、強迫的に従ってしまうため、あたかも脚本があるかのように同じ人生ドラマを繰り返す。たとえば、アルコール依存症の父親を持った人が配偶者にアルコール依存症の人を選んでしまう、虐待を受けて育った人が親になったときに子どもに虐待をしてしまう、などが脚本にあたる。そこで、脚本分析では「今、ここで」脚本を書き換えることを通して、人生を自らのコントロール下に置くことを目標とする。
無意識のうちに脚本通りに生きることから脱却し、
意識的にこれからの人生を変えていくために、
脚本を書き換えるという変化を起こすことができるんですね。
「今、ここ」で。
交流分析に関する過去記事
交流分析は第9回の別の設問にも出現しています。
▽過去記事はこちら
◆ストローク・時間の構造化
◆人生脚本・ラケット
◆交流パターン分析
次回はアドラー心理学における「今、ここ」について。