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【キャリコン試験対策】1級技能検定でまとめて対策!<第9回問7「日本で生まれた心理療法」に関する記述>

問7は「カウンセリングに関する記述」というくくり。5つの選択肢がバラバラの療法に関する記述でした。

出てきたのは下記5種類。
1.行動療法
2.日本で生まれた心理療法
3.ゲシュタルト療法
4.論理療法
5.認知行動療法

今回は「2.日本で生まれた心理療法」について確認します。

無数にあるように感じられる心理療法、学べど学べど横文字ばかりが出てきて暗記するにも舌を噛みそうになりませんか?

国民性。民族性。
これらを排除して人の心理を考えることはそもそも困難な気がします。
なんで外国から入ってきたものばっかりなの~!!と嘆くなかれ。

ありますよ!「日本で生まれた」心理療法!
世界に知られる数少ない2つの心理療法が、試験に取り上げられていました。


当ブログでの過去問の取扱い方について

1級学科試験問題は、5択。適切(不適切)なものを1つ~2つ選びます。
なので、まともに取り組むと、間違った記述を相当数目にすることになり、効果的ではありません。
当ブログでは、過去問で扱われる事項をすべて「正しい記述」「これが認識できていれば正当できる内容」に変換して記載することで、正しい知識のみを印象付けることに集中します。
 ※====で挟まれた文章が過去問で扱われる部分
また、キャリアコンサルティングは、「実務」です。実技で活かすイメージをすることで、「実技に活かせる知識」としてストックすることを目指します。


1.「森田療法」

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森田療法の鍵概念は
「あるがまま」
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「森田療法」は1919年に森田正馬(もりた まさたけ)氏によって創始された、100年以上の歴史をもつ日本独自の心理療法。

ちなみに森田氏は、
個人を超えた「普遍的無意識」を発見し「分析心理学」を唱えたユング氏
全ての行動は自分が選んだ目的を達成するために行われるものとする「個性心理学」を唱えたアドラー氏と同じ時代に生きた心理学者です。

森田療法は不安障害、パニック障害、不登校・ひきこもり、など種々な疾患に治療効果があると認められています。

森田療法では自己の不安や恐怖の感情を、「こうあるべき」「こうあってはならない」「ふがいない」などと無理に排除しようとするところに、「とらわれ」の源があると考えます。しかし、その裏にはよりよく生きようとする人間本来の欲望(生の欲望)が存在します。
不安や恐怖と欲望は表裏一体。ならば不安や恐怖を完全に除去することは不可能であり、またその必要もなく、欲望と同じく人間性の事実としてそのまま受容すること。そのようにして「とらわれ」からの脱却を図ると共に,「あるがまま」の自己を受けとめ,さらには「よりよく生きていきたい」という欲望(生の欲望)に則った建設的な行動ができるよう支援し、自分らしい生き方の実現(自己実現)を目指します。


・・・、アドラー心理学と大きく重なる部分があるように感じます。
しかし森田氏(1874-1938)とアドラー氏(1870-1937)に接点は無かったとか。二人が意見を交わすことがあったら、どんな話をしたでしょう。
なんて、考えたりします。



2.「内観療法」

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内観療法は
「お世話になったこと」
「して返したこと」
「迷惑をかけたこと」
の3つのテーマにそって調べていく
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吉本伊信(よしもと いしん)氏(1916-1988) が確立した心理療法。「身調べ」という浄土真宗の修行法をもとに開発されました。

内観療法は、
小学生時代より現在までを3年間ずつに区分し、現在までの生活で人間関係が密接であった1人(母親など)を対象に次の3つのテーマについて具体的事実を思い出していきます。

 ①お世話になったこと
 ②して返したこと
 ③迷惑をかけたこと

限定的な思考様式にすることで、客観的な立場から自己を観察する技法とされています。

自己中心さ、依存、未熟さ、罪悪感、自己否定、を徹底的に感じる困難な時間を過ごし、救われ難い自責の念で自己イメージが崩壊した先に、真実の自己に到達するという作用があります。

これにより人生観や世界観が劇的に転換する人もいるとか。

・・・まさに「修行」ですね。

外部との接触を断ち、1週間集中的に行った後、日常生活でも取り入れていく「日常内観」に移行します。

誰かに指導・助言されるものではなく、ただただ自分を内観することで、生かされてきた愛の恵みに対する感謝と喜びに自ら気づき、なんとかせねば、という自発的で積極的な行動を起こす動機が芽生え、自己実現への行動を取ることを可能にする、とされています。


3.まとめ

森田療法、内観療法、共に日本で発症した心理療法として広く認められています。1週間の集中的な治療期間を設けているところが共通しており、森田療法と内観療法を組み合わせて行うこともあるそうです。

瞑想、マインドフルネス、座禅などを想起させる部分もありますね。
興味深い心理療法です。


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これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/