見出し画像

【要チェック!】国家資格キャリアコンサルタント試験の第一歩<学科編>

試験受験にあたって、以外と盲点なのが、
「キャリアコンサルタント試験の出題範囲」

出題範囲が公表されているにも関わらず、確認しないで受験するなんて・・・学生時代の定期テストだったら、「捨ててる」って言われてもしょうがないですよっっ(◎_◎;)💦💦

という訳で。

▽公表されているので、ちゃんとチェックしましょうね~。
CC試験 試験科目及びその範囲並びにその細目(公示用)



【出題範囲】は2020年度試験で改訂された!


平成30年に厚労省から「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書」が発表され、出題範囲の改定が行われました。

ざっくり言うと、

「より役に立つキャリコン」であるために具備すべき能力を拡充・明確化し、出題範囲に反映した。

ってことです。報告書にはなんだかんだと書かれていますが・・・

「クライアントに有益なキャリアコンサルティングを提供するに至らないキャリコンを輩出していることへの危惧」ということでしょうか。


2016年8月の第1回からたった2年での見直し。

そして長引き、より危機感を増すコロナ旋風。

あらゆるものの価値観がひっくり返り、正誤、善悪、その線引きが今までにも増してぼやけ、表裏一体を呈する世の中の法則を目の当たりにしているようです。

この時代に「キャリア」を扱うキャリアコンサルタントには、
固定的な価値観に囚われることの危険性を自らに知らしめ、
未曽有の事態のなかでも人の転機に何かしらのよい影響をもたらす役割を担うべく、
決して留まることなく自己研鑽をする覚悟
を求められています。



【要チェック】学科は過去問やればいいってホント?


「試験対策と言えばまずは過去問」、が、王道と言われます。
それは間違いないでしょう!ほとんどの合格者が、まずは過去問を繰り返し解いて勉強しました、と言っています。

ただし注意点として、「過去問」では対応できない部分があります。
下記2点に注意して、対策をしましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーー
「2019年度以前の過去問」は、改定前の試験範囲が適用されている
・法令に関する問題は、同年度4月1日時点ですでに施行(効力発生)されているものに基づく
ーーーーーーーーーーーーーーー


【必見】出題範囲のポイントをチェック!<学科編>


試験範囲には、具体的に「出題ポイント」が明記されています。


学科試験に挑んだご経験のある方、または既に過去問に取り組んだ方は、「え!?ナニコレ??聞いたことも見たこともないんですけど??」
という問題の出現に惑わされることがあったと思います。

勉強すればするほど深みにはまる、
過去問で見たこともない理論家たちに様々な心理療法・・・。

「いったいどこまで勉強すればいいの??」
と、受験あるあるな声をよく聞きます。

こういった問題は、試験範囲の「等」に含まれる部分と考えられます。


100点を目指す方は、この「等」の部分もインプットしていくことになりますね。頑張ってください!!


以下、<キャリアコンサルティングを行うために必要な知識>の出題範囲をまとめてみました。


■■■ キャリア開発に関する理論 ■■■

★★詳細な知識を有すること。
・パーソナリティ・特性因子論アプローチ
・発達論・トランジションに関するアプローチ
・社会的学習理論アプローチ
・意思決定論アプローチ
・精神分析的理論
・動機づけ(職務満足・職業適応)理論 等


■■■ カウンセリングに関する理論 ■■■

★一般的な知識を有すること。
・来談者中心アプローチ
・精神分析的カウンセリング
・論理療法
・行動療法
・ゲシュタルト療法
・交流分析
・包括的・折衷的アプローチ
・家族療法・実存療法
・アサーション 等
※2020年度具体的な理論名が追加されました

・グループワーク
・グループガイダンス
・グループカウンセリング
・グループエンカウウンター
・サポートグループ 等


■■■ 職業能力開発(リカレント教育を含む)■■■
※2020年度追加
★一般的な知識を有すること。
・職業能力の要素、学習方法やその成果の評価方法、教育訓練体系等
・職業能力開発に関する情報の種類、内容、情報媒体、情報提供機関、入手方法等
・ 教育訓練プログラム、能力評価シート等による能力評価、これらを用いた総合的な支援の仕組みであるジョブ・カード制度の目的、内容



■■■ 企業におけるキャリア形成支援 ■■■

★一般的な知識を有すること。
・雇用管理の仕組み
・代表的な人事労務施策・制度の動向及び課題
・セルフ・キャリアドックをはじめとした企業内のキャリア形成に係る支援制度・能力評価基準等
・企業内のキャリア形成に係る支援制度の整備とその円滑な実施のための具体的な方法
・ワークライフバランスの理念
・労働者の属性(高齢者、女性、若者等)や雇用形態に応じた課題
・ 主な業種における勤務形態、賃金、労働時間等の具体的な労働条件



■■■ 労働市場 ■■■

★一般的な知識を有すること。
・社会情勢や産業構造の変化とその影響
・雇用・失業情勢を示す有効求人倍率や完全失業率等


■■ 労働政策及び労働関係法令及び社会保障制度 ■■■

★一般的な知識を有すること。
・労働基準関係
 ー労働基準法
 ー労働契約法
 ー労働時間等設定改善法※2020年度追加
 ー労働安全衛生法
・女性関係
 ー男女雇用機会均等法
 ー女性活躍推進法※2020年度追加
 ーパートタイム労働法(パートタイム・有期雇用労働法)※2020年度追加
・育児・介護休業関係
 ー育児・介護休業法
・職業安定関係
 ー労働施策総合推進法(旧:雇用対策法)
 ー職業安定法
 ー若者雇用促進法
 ー労働者派遣法
 ー高年齢者雇用安定法
 ー障害者雇用促進法
・職業能力開発関係
 ー職業能力開発促進法
・ その他の労働関係法令
・年金、社会保険等に関する社会保障制度等
 ー厚生年金
 ー国民年金※2020年度追加
 ー労災保険
 ー雇用保険
 ー健康保険※2020年度追加
 ー介護保険※2020年度追加
 等


■■■ 学校教育制度及びキャリア教育 ■■■

★一般的な知識を有すること。
・学校教育制度
・初等中等教育から高等教育に至る学校種ごとの教育目標等
・青少年期の発達課題等に応じたキャリア教育のあり方等


■■■ メンタルヘルス ■■■

★一般的な知識を有すること。
・メンタルヘルスに関する法令や指針
・職場におけるメンタルヘルスの保持・増進を図る対策の意義や方法
・職場環境改善に向けた働きかけ方
・ストレスに関する代表的理論や職場のストレス要因、対処方法
・代表的な精神的疾病の概要、特徴的な症状
・疾病の可能性のある相談者への対応
・専門機関へのリファーやメンタルヘルス不調者の回復後の職場復帰支援等の具体的な方法



■■■ 中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題 ■■■
※2020年度追加
★一般的な知識を有すること。
・職業キャリアの各ライフステージ、ライフイベントにおいて解決すべき課題や主要な過渡期に乗り越えなければならない発達課題
・中長期的なキャリア・プランの設計、キャリア・プランに即した学び直しへの動機付けや機会の提供による支援の具体的な方法


■■■ 人生の転機の知識 ■■■
※2020年度追加
★一般的な知識を有すること。
・人生の転機が訪れた時の受け止め方や対応の仕方


■■■ 個人の多様な特性 ■■■
※2020年度追加
★一般的な知識を有すること。
・障害者については障害の内容や程度
・ニート等の若者については生活環境や生育歴
・病気等の治療中の者については治療の見通しや職場環境 等


次回は「実技試験範囲のチェックポイント」をお伝えします!


画像1


これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/