【キャリコン試験対策】「1級技能検定」で、まとめて対策!<第9回問6「交流分析」に関する記述解説③>
「交流分析」(Transactional Analysis)は、アメリカの精神科医エリック・バーン氏によって開発された対人援助の理論と技法の体系。
「1級技能検定」第9回問6は交流分析に関する5つの記述から不適切なものを1つ選ぶものでした。
今回は「交流パターン分析」について。
▽他選択肢の解説
①「ストローク」と「時間の構造化」
②「人生脚本」と「ラケット・ラケット感情」
当ブログでの過去問の取扱い方について
1級学科試験問題は、5択。適切(不適切)なものを1つ~2つ選びます。
なので、まともに取り組むと、間違った記述を相当数目にすることになり、効果的ではありません。
当ブログでは、過去問で扱われる事項をすべて「正しい記述」「これが認識できていれば正当できる内容」に変換して記載することで、正しい知識のみを印象付けることに集中します。
※====で挟まれた文章が過去問で扱われる部分
また、キャリアコンサルティングは、「実務」です。実技で活かすイメージをすることで、「実技に活かせる知識」としてストックすることを目指します。
「交流パターン分析」
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<相補的交流>
お互いに期待通り・望ましい反応が返ってくるやり取り
<交差的交流>
お互いが期待とは違う・的外れな反応が返ってくるやり取り
<裏面的交流>
表面に現れている言葉のやり取りとは別に、その裏に非言語的な心理的メッセージが含まれているやり取り
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3つのパターンのうち、最も望ましいのは言わずもがな、<相補的交流>です。相互理解、相互尊重を促進するやり取りであり、安心、安全、信頼、自己肯定感UP、楽しさ、幸福度、などを感じることができ、問題を引き起こしにくいとされます。
互いの自我状態<P(親)・A(大人)・C(子ども)>と噛み合ったストロークを交換することができているやり取り、ということです。
<例>
上司「明日の準備、頼むよ!」(P→C)
※部下を励ます関り
部下「はい!がんばります!…不明点は伺っても?」(C→P)
※素直に反応
上司「もちろん!できるところまでやってみて!」(P→C)
※素直に励まし
<交差的交流>は互いの自我状態と噛み合わないストロークの交換により、相手に対する敬意が失われ、怒り、不信感などの不快な感情が強まりやすくなります。
<例>
上司「明日の準備、頼むよ!」(P→C)
※部下を励ます関り
部下「はぁ、頼まれなくても分かってますが」(A→A)
※対等な立場として反応
上司「言わないと分からないだろ!」(P→C)
※言われたことに表面的に反発していると思い込み、指示する関り
部下「・・・・・・・・・」(A→A)
※対等に扱ってもらえなかったことで不満と不信感が生じる
<裏面的交流>
本音が意図的に隠され、裏があるやり取り。表面的には良好な関係を築きやすいですが、親密な関係まに至るのは難しいと言えます。複数の自我状態に向け、ストロークが複雑に行きかう交流となります。
<例>
上司「明日の準備、頼むよ!」(P→C)
※部下を励ます関り
部下「はぃ!がんばります!」(C→P)
※上司の期待する反応
(言われなくてもやるのに…)(A→A)
※対等な立場としての裏の反応
裏面的交流は『ゲーム』の原因になることも多い、とされています。
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自己理解のツールとしてよく使われるエゴグラムなどもよく知られており、日本に広く定着している交流分析。まだまだブログにまとめていきたいポイントが多く残っていますが、第9回ではここまでとなります。
これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/