【キャリコン実技対策】キャリコンの自己開示について・続き①

みなさんこんにちは!
今日は前回の続き、「キャリコンの自己開示」について。

前回の記事はこちら


前回、「キャリコンの自己開示」にはその意図によって、次の2種類がある、と書きました。


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1.CC自身の経験や性格などを開示すること
2.相談者の内容を受けて感じたこと、考えたことを開示すること
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今回は1.「CC自身の経験や性格などを開示すること」 についてその効果や意図を考えていきます。



<相談者とのラポール形成>


「あ、私と同じだ!分かってもらえる」
「同じ課題を乗り越えたんだ!何か教えてもらえるかも」

キャリコンの経験を聞いて、 相談者にこんなことを思ってもらえると見立てることができるなら、 自己開示してOKです。



<情報提供>


経験談を<相談者にとって有益な情報>と判断できる場合。伝えることで、相談者の気付きを促すと考えられる場合は、伝えてみましょう。


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 これはNG!
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ただし、伝える際の注意点があります。

キャリコン自身が、自分の経験を「成功事例」もしくは「失敗事例」という思い込みを持たないこと。 これがあると、意図せず「誘導」となってしまいます。


「こうやったら上手くいく(失敗する)」という思い込みをもって相談者に伝えることは、NGです。上手くいった(失敗した)のは自分だから、です。相談者と相談者を取り巻く環境では、すべての前提が自分のそれとは違う、ということを理解しておくことが大切です。


また、
皆さん、ご自身の経験には様々な感情が伴っていると思いますが、相談者にとってはただの情報、ただの事実、に過ぎません。


感情的にならず伝えることができる経験のみ、伝えるようにしましょう。
※その時感じた感情がどのようであったかを忘れる必要はありません

CCは、相談者の話す内容を自分の経験と重ねることや、自分自身の経験を自己開示することで、フラッシュバック(その時のネガティブな感情を再体験するように思い出す事)に陥るようなことがあってはいけません。


CCとして相談者と対話するとき、まずはCC自身のココロが健康である必要があります。
相談者の前でフラッシュバックに陥ることは、相談者の支援に有効とは考え難いことです。


自己開示できることと出来ないこと


CCは、自分自身の経験を俯瞰的に捉える。
相談者のために、意識してください。

これは、CC自身が自己理解を深め、過去の自分を許し、受容すること。
過去の出来事を客観的に評価し、今に至るすべての選択を自らの意思で行ってきた結果が「今の自分の在り方そのもの」であることを腑に落とすこと。そうすることが、まずは自らを救い、そして相談者の支援に役立つ、ということです。


CC自身の自己理解を深めましょう。
自己理解は生きている限り深め続けるものですので、「できている」「できていない」といった評価ができる種類のものではありません。
過去の自分は常に新しく作り続けられ、
同時に、いつも新しい自分に出逢い続けることができます。

理解を深めたCC自身の経験は、相談者支援のために利用できるただの「ネタ」。その「ネタ」は、経験したあなただけのもの。

自己開示できることもあればできないこともあるでしょう。
それでよいと思います。

ぜひ、開示できるネタを増やし、相談者の支援のために有効活用してください。

それは、あなたにしかできない支援となるはずです。


忘れないでください。
キャリアコンサルタントを目指す、あなたにしかできない支援。
あなたの支援を必要とする人が、未来で待っています。



少し不安になっているあなたへ


全ての人に、有効なキャリアコンサルティングを届ける。

これは、国策として進められています。
「キャリアコンサルティングがインフラとなれば、よりよい社会が実現する」は有識者の中で共有されている事実です。


だからこそ、国家資格キャリアコンサルタントの受検資格はそれほど難易度の高いものではなく、多様で様々な経験を持ったキャリアコンサルタントの活躍が必要とされていると思うのです。

人が自分らしく生きる支援をしたい。
何かしらのきっかけがあって、キャリアコンサルタントを目指すことになったあなたには、キャリアコンサルタントになる資格があります。


よりよい未来を目指すあなたを、同志として、応援しています。
一緒に頑張りましょう(*^-^*)



次回は「2.相談者の内容を受けて感じたこと、考えたことを開示すること」を考えます。


これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/