雨降りの雑踏に立ち止まる

傘をさすと,人との距離が空く.触れたい.知りたい.けれどいつも私は何か間違えて後で後悔するのだ.後悔の最中,自分が生きていると強く感じる.雨は私と他者を隔ててくれる.傘の柄を握る手が私の視界に漂う. 自然と私の意識は内向する.やさしく自分が生きていることを教えてくれる.


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