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たのみごと・たのまれごと

ときどき母の言葉を思いだす。

「ものを頼むからには文句を言わないようにしなさい」

放任しろということではない。やって欲しいことをちゃんとやってもらえるように伝え、足りないことが出れば「お願い」し、思う結果にならなかったら責任は自分で持て。そういうことだったと思う。

聞いた当時にいたく感銘を受け、極力意識してきた。例えば頼んだ通りの結果にならなくても次はどこを気をつけて欲しいか伝えておく。あくまで次を主眼において、今回のことはよしとする。

ただ、最近、自分の中で歪めてしまったことに気付く。

文句を言われるくらいなら頼まれたくない。

そんな意識が芽生えていた。実際そう伝えてしまったこともある。

「ものを頼むからには文句を言わないようにしなさい」

これは頼む時の心得であって、頼まれごとを回避するための言い訳ではなかったはずなのに。

「頼まれたからには文句を言われないようにしなさい」

そう自分に言い聞かせてみようか。しんどくならない範囲でね。

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