女子バスケにおけるトップリーグ参入とは?

0.初めに

自分が応援している東京羽田ヴィッキーズを退団した平松飛鳥選手が、アランマーレ秋田という、クラブチームに所属した。
https://bit.ly/2W3p10b

ジムで偶然会ったときも、わざわざ挨拶しに来てくれたりと、とても礼儀正しく、そしてプレイはアグレッシブなガードなので秋田でも人気が出ることは間違いないと思っています。がんばってください。

1.トップリーグとは

チーム紹介ページを見ているとスローガンに「全員でトップリーグ参戦という強い信念を持つ。」とあった。
https://www.aranmare.jp/basketball/about/

そういえば、秋田と同じ日本社会人バスケ連盟の地域リーグに所属しているアステム湘南ウィクトリアスもトップリーグ参入を目指すと公言している。
https://athtem-shonan.com/

普通に考えると女子バスケにおけるトップリーグとは、WJBL(一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ)になると思うが、さて、どうすればトップリーグに参入できるかがイメージできなかったので、ちょっと調べてみることにした。

2.WJBLに参入する方法

まず、WJBL概要ページを参照してみた。
https://www.wjbl.org/info/
「5.会員」を見ると、現在Wリーグに参加しているチームが載っているので、会員になればWJBLに参加できると判明。
「7.各種規定」にある「会員規定」を参照し、会員の条件を調べてみると以下であった。
・シーズンを通して参加できる経済力
・ちゃんと成績を出せる戦力
・全国大会等での実力
・入会金300万、年会費400万
・組織としてWJBLの企画に参加できる

3.チームの経済力

一番のネックはやはりお金だと思っているので、仮にプロチームとして活動した場合にかかる経費を皮算用してみる。

・選手10名の平均年俸300万×10=3,000万
・コーチ陣の費用1,200万
・ホームゲーム2019シーズンだと10試合実施して、1,400万
・チーム運営費900万(練習場所及び、移動費)
・販売費及び一般管理費3,000万
絶対これ以上掛かりそうだけど、これだけで9,500万かかっており、最低ラインで1億は必要となる。
※運営費等は、2018決算書のB2青森ワッツを参照して割ったりしてます。
https://www.bleague.jp/files/user/about/pdf/financial_settlement_2018.pdf

4.チームの収入

WJBLはスポンサー収入がほぼで、入場料収入はあまりないと推測している。理由は色々あるが、推測なので割愛します。
前述の青森ワッツを参照すると入場料収入は3,700万あり、これは年間30試合のホームゲームに、平均1,330人が来ていた結果となっている。
年間10試合で平均入場者数650名と考えると、1,800万(客単価3,000円)となるので、残り8,000万はスポンサーで集める必要がある。

5.まとめ

今回の計算はトップーリーグに最低限参加できる資格としての計算をしたけど、実際上位を目指すためには、良い選手の確保、そのために環境の整備、そのためには、さらなる会社規模の拡大をしなければならないが、新潟や、山梨のチーム状況を見ていると、地方から参戦し安定した成績を残すのは難しいのも事実。
でも、トップリーグでプレイできる選手が増えることは良いことなので、ぜひ頑張ってほしいと思う。そして、いつか秋田と湘南が、WJBLで羽田ヴィッキーズと戦うのを妄想しつつ、今回のまとめとします。

余談

Bリーグで数多くスポンサー支援をしているBOKURA代表のししどさんのnoteが、自分の書いてた文章にかすめていたので、紹介します。
スポンサーに対してファンができることって色々あるんだなと勉強になりました。
https://twitter.com/shishishi0429/status/1256138433954603008?s=20

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