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慢性心不全における、トルバプタン(サムスカ@)の使い方


トルバプタン(サムスカ@)の使用のポイント


・ループ利尿薬やサイアザイド系利尿薬を使っても反応が悪い、体液貯留のコントロールが難しい難治性の心不全に対して、浮腫改善の目的で使用されます。(心不全患者の体液管理には有効だけど、生命予後の改善には効果無し)

・電解質排泄の増加を伴わない、水の排泄のため、底ナトリウム血症に有効。(但し、急速な利尿に伴う血清Na値の上昇に注意が必要。電解質のモニタリングは必須!)

・投与前の血清Na値が145m Eq/L未満の場合は他の利尿薬との併用で導入。
導入時は入院で管理し、血清Na値の推移を確認する。

トルバプタン(サムスカ@)の適応・作用機序

【心不全における適応】
心不全による体液貯留に対して、最大投与量15mg/日まで

【作用機序】
腎集合管における自由水の再吸収を抑制することで、利尿効果を発揮する。

トルバプタン(サムスカ@)の注意点

 他の利尿薬で浮腫改善効果が不十分であり、投与前の血清Na値が145mEq/L未満の場合、他の利尿薬と併用で導入。但し、電解質バランスが崩れやすいので、しっかりモニタリングすること。脱水予防のため、飲水制限は解除しておくこと。

以上、本日はトルバプタン(サムスカ@)でした〜

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