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Mリーグ2022 他家を頼る?頼らない?

Mリーグ映画監督 園田選手の作品がまた増えた
「Give me 6p」

2022年10月14日(金) 第2試合 白鳥・伊達・園田・茅森戦。
この日は、白鳥選手がドラ鳥ドラ男になっており、オーラス時点で77200点の圧勝ムード。2着目の伊達選手が30800点持ち。3着目の園田選手が-700点持ち。4着目のラス親茅森選手の-7300点持ち。

園田「手牌良くないけど、タンヤオで何とかかわし手の1000点を成就しよう。そうだ、点棒状況からみても上家の伊達ちゃんが1000点和了に協力してくれる可能性高い。」
園田「伊達ちゃん。今日も遅くまでご苦労様です。遅くまでの残業は、お肌と体調にとっても良くないよね。今日は局数多くて長引いた試合だったし、レギュラーシーズンの先は長いから、俺悔しいけど3着でいいから早く終わらせます。」
園田「チー」
園田「ポン」
園田「流石、伊達ちゃん。後は、片和了の6pを頂戴! Give me 6p !」

伊達「儂、チームのために素点稼いで自分で満貫和了するは!」

伊達「ダマでも出あがり5200。自摸上り8000。4sの枚数から判断して、茅森さんに縦気味に保持されていなければ、3sは最低2枚下手すると3枚全生き狙いとしては良し! 打9p」

園田「伊達ちゃん。Give me 6p !!! 」

そして数巡後に窮鼠ωを嚙む親番茅森選手からリーチ

園田「あ~。親の現物に6pないは」
園田「打点要らない時に赤5p持ってくるかね。しかし。」

園田「プッシューン。なんなん。なんなん。・・・」

この時に、神目線の一部の視聴者が6pを差し込まない伊達選手のプレイを非難した方が居たが、伊達選手が一通赤を聴牌した時の場況を視て欲しい。

3ソウは非常に良い待ち取りであり、園田選手が白暗刻持ちの満貫を否定できてない。チートイツをリーチまで漕ぎつけた茅森選手を褒めるべきだろう。満貫自摸が見込める手を着順が変わらないからと言って満貫放銃時には、出入りで16000点=16ptsもポイントが異なる。

更には、園田選手が1000点だとしても、園田選手だけの攻撃にオーラスの締めを任せても良いかというリスクもある。伊達選手は、ダマで聴牌を確保できており、2人で継続して聴牌形を維持していた方が、和了に繋がる牌種が増え、終局できる可能性が高いとも判断できる

更にこれは、本質的な麻雀の考え方の違いだが、伊達選手は読みが鋭く卓上の不確定な他人の行動を頼る事を一切していない。

他人の行動を利用する雀士も当然おり、他人の行動を一切あてにしない雀士も当然いる。
私は、麻雀をアマチュアで長く打っているが、読みに自信があり、自摸重視の武闘派なので、卓上での他人の行動は全く信じていない。信じるのは自分の読みと培われた経験のみ。

逆に他人の行動を頼ると自分の読みの精度が劣化してしまう恐れがあったり、フリー雀荘などでは人付き合い頼りになったり、下手するとコンビ打ちの連携プレイと誤解される恐れがある。

成長盛りの若手選手達は、他家の行動をあてにする打ち筋は覚えない方が麻雀が成長するだろう。

園田Mリーグ映画監督作品がまた1つ増えた名場面だった。

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