青果店

都内でも本格的な寒波が到来し、肌寒さが身に染みる今日この頃。
私は、最近地元の青果店に買出しするのが週例となっています。
基礎疾患を患ってからは、若い頃に良く食べていたボリューム感のある食事が苦手になり、青果店の季節の果物を食べる事が食事で一番幸せな時間となっている。

どんなにグルメより安くて新鮮な果物を1つ食べる事の方が、生きている実感が凄く湧いてきます。昔に比べて果物1つで幸せを感じる私は、幸せコスパが上がっていると感じます。

私が通う青果店は、地元の駅から徒歩3分程度に店を構え、既に50年以上も商いをしている。私の40年前の餓鬼の頃、記憶に残っていないが恐らく店主は、仕事盛りの30歳半ば~40歳だったのだろう。今では店主は腰を曲げ背が小さく見える推定70半ばの爺様になっていた。

この青果店は、自宅から1駅以上離れている。
野菜や果物は、自宅から近いスーパーやネットスーパーに頼めば、そこそこ安価で相場的な物を購入していた。

今年の夏にコロナや肩の打撲で病に侵されていた時期に、異常にテンションがだだ下がりなんか美味しい果物が食べたくなった。
ふと体調が回復して、ちょっと散歩がてら昔の想い出の青果店にブラリと出向いた。青果店に着くと昔のイメージと全く変わりがない事に驚いた。

野菜や果物の値段が非常に安くて大きい。例えば一例を挙げさせて頂くと、
・おかめ納豆極小粒50g×3が2コセットで100円(税別)。
・富士林檎小×6個が350円(税別)
・福岡産柿特大1個が100円(税別)
・国産ブロッコリー1株が80円(税別) ・・12月上旬時点

実際に購入したドデカい柿。1個100円です!。少し固めの状態をしていますが、そのまま冷やして食べても美味しいです。また、林檎と一緒に密封して追熟させて柔らかくして甘さを追及しても美味しいです。

今年の10月、11月は比較的に温暖で農作物が豊作で価格が安い傾向になっているのですが、スーパーの青果コーナーと比べても破格の値段です。スーパーやネットスーパーなどを考慮しても1品辺りの儲けは10~50円がやっとでしょう。

庶民が普段食卓で必要となる野菜が兎に角、質が良いのに非常に安価です。

このお店は庶民の食卓向けの野菜と果物以外に贈呈品用のちょっとした高級品も置いてあります。たまに地元のおばさんが何かのお祝いにちょっと良さげなメロンやフルーツセットを依頼しているのを見かけます。
きっとそのような贈呈品は、500~1000円の利益を乗せているでしょう。
それでもデパートに比べても質が高い果物が、良識的な値段で提供されています。

この僅か10~50円の世界と稀に訪れる500~1000円の世界を地元の駅そばで50年以上継続してきた店主とパートのおじさん、おばさんには敬服します。

そして私がこのお店のお爺さん店主と会話が最近楽しくなってきている。

私「この前買った柿、大きくて美味しかったよ」
店主「そうだろ。あれは、福岡産で今一番美味しいんだよ。」
私「これからの時期は柿まだ続くの?」
店主「まだ当分続くよ。果物は産地が命だからな」
私「有難う。また来ます。」

ちょっとした会話で野菜の産地に詳しくなってくるのも、この店に訪れる楽しみの一つなっている。そして、ビニール袋を両手に野菜と果物を抱えて、自宅と青果店をウォーキングを兼ねて往復する1時間前後が基礎体力維持に非常に役立っている。

この青果店に訪れる度に、店主の積み重ねてきた50年以上の重み、商いの王道と誠実さ、そして近隣住民の食卓を支え、多くの人々に愛される店主の偉大さを噛みしめている。

今年の野菜や果物は、比較的に豊作で安価で質の良いものが流通しています。地元の青果店に行ってぶらりとちょっとした野菜や果物を自分で求めてみるのもの新らな発見があるかも知れません。

読者の皆様へ是非、今度騙されたと思って週末に地元の評判の青果店に行って、貴方の好きな果物を1つ買って、キンキンに冷やして食べてみて下さい。人間の本質的な本能が反応して癒しとコスパの良い幸せを感じることができると思います。

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