災害と反応
1月1日は、日本人が一番楽しみにしている元旦という1年を開始する祝いの日に残念ながら、能登半島地震が発生し災害状態となっている。
主にXで元芸能人やインフルエンサーや飲食店を経営している方などが、現地に乗り込み支援する的な書き込みをされている方がいて、飽きれた。
日本は、地震が多くて災害が発生しやすい国だが、その分インフラを担う大手組織が、日頃から災害に対する準備や訓練をしている。
自衛隊
地方自治体
水道局
電力会社
ガス会社
通信会社
食料品メーカー
日頃から、インフラ維持を徹底して保守・運用されている会社群は、有事の際のディザスター・リカバリーに対しても非常に予算を割いて、準備している。
例えば、大手通信3社では全国各地に災害対策用のかなり大型な倉庫を用意してあり、災害時に出動できるように、それ専用の車や災害時に必要な機器・消耗品・貸出機器(スマホ、充電器、無料wifi、その他)を用意している。
そして、それ専用の部署と社員も多くいる。
日頃から、システムやインフラの事、倉庫にある消耗品、機器の整備などを点検・棚卸している。
災害のために、日頃から訓練もしているし、準備もしている。
災害直後で一番困る事は、現地に乗り込むための安全な経路の確保と正確な情報伝達です。これを、大規模な会社で日頃から訓練されている組織では、効率良く想定した範囲で迅速な行動ができる。
それが、インフラ関係や被災した親族ではない関係者が、現地に五月雨で乗り込んで、現地入りする事が一番困る。情報の統制も取れないし、現地入りまでの困難な道のりをしょうも無い偽善車で埋め尽くされる方が、日頃から訓練して対応されている方々に非常に迷惑だ。
2次災害は絶対に起こしてはいけない。
本当に必要と感じるならば、被災していない近隣県に住居を確保したり、支援物資を届ける準備をしたり、支援者の仮眠所や宿泊所を確保してくれた方が良いだろう。
なにが言いたいのか。
素人は引っ込んで、後方支援に徹するのが正しいだろう。
現地で直接何かの助けを必要とするならば、プロが必要なのであり、継続してインフラが暫定的に確保されるまで、安定してやり切れる組織でなければ意味が無い。
災害時に良く分からない個人、NPO法人、法人が名乗りを挙げているが、日頃から訓練されているプロに託すという事もできるはずだ。
現地までのインフラが暫定的でも正常化するまでは、素人の名前売りや偽善的な行為は控えた方が良い。
そして、手助けしたいという気持ちのある方々は、
学生であれば、目の前の学業・勉強を必死にする事。
社会人であれば、目の前の仕事や家族を大切にする事。
正しい所に募金する、詐欺には騙されない事。
が大事だろう。
また、このような有事の際には、それに乗じてピンハネしようとする組織が、山ほど発生する。
予算のピンハネ
支援金の中抜き
労働力のピンハネ
国民は、冷静に情報を判断した上で、表面上は名乗り上げていないが、これから10日間程度ほぼ一睡もできずに現地対応されているプロの方々がいるという事を理解して欲しい。
その上で、上記のような火事場泥棒が発生しないように目を光らしながら、いつでも支援できるように目の前の仕事を頑張る事が、現地の人に役立つという事だと思う。
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