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Mリーグ2022レギュラーシーズン第8週

今週は、2022 FIFAサッカーワールドカップにおいて日本が優勝候補のドイツを2-1で勝つ奇跡が日本中で話題となった週だった。そんな週でもMリーグ2022レギュラーシーズンは熱い試合が展開されていた。

1.今週のチームポイント

1.ABEMAS 459.2 pts(+50.9 pts →) 
2.風林火山 248.5 pts(+150.6 pts ↑1) 
3.麻雀格闘倶楽部  66.3 pts(▲79.9 pts ↓) 
4.雷電  ▲93.4 pts(▲20.8 pts →) 
5.Pirates ▲101.5pts(+19.5 pts →)
6.サクラナイツ ▲102.2 pts(+47.3 pts ↑1) 
7.フェニックス ▲158.6pts(+22.3 pts ↑1)
8.ドリブンズ ▲318.3 pts(▲196.1 pts ↓2)

2.今週のチーム状況

風林火山 単独2位に浮上
ドリブンズ1週で8位に転落

今週のMリーグは、ここ2~3週間継続した安定力をみせている風林火山勝又・松ヶ瀬選手の活躍により、今週も大きくチーム成績を伸ばして単独2位に位置づけABEMASの後ろ姿が見える位置まで遂に来た。
先週220pts以上の加点に成功し、定位置8位を脱出したドリブンズは、逆連帯の嵐で200pts近くのポイントを減らし、またマイナス300pts台に戻ってしまった。

単独トップチームのABEMASは、今週松本選手の勝利で久しぶりにチームのポイントを伸ばした週となった。

単独トップを維持しているABEMASと爆上げしている風林火山との直接対決が、来週2022年11月29日(火)に開催され中盤戦最初の大一番となる事でしょう。

2-1. ABEMAS

松本  競い勝つ

今週のABEMASは、日向2着、白鳥2着、白鳥3着、松本1着と久しぶりにポイントを加算して500ptsを狙える位置に戻ってきた。
特に11月25日(金) 第一試合 松本・茅森・瀬戸熊・内川戦において、瀬戸熊選手と和了した者が勝者となる均衡したトップ争いのオーラスにおいて、競い勝ち値千金のトップをチームに持ち帰った。風林火山がモリモリ稼いでいるので、トップを競り勝ったのは、非常に大きかった。

2022年11月29日(火)の風林火山戦に、誰が先発するのかが非常に興味深いです。

2-2.風林火山

勝又・松ヶ瀬 盤石

今週の風林火山も圧倒的な試合形成をしており、盤石な1週間でした。
瑠美4着、勝又1着1着、松ヶ瀬1着と勝又・松ヶ瀬の最強コンビが兎に角強すぎる。ここ2~3週間は、勝又・松ヶ瀬選手が参加した試合は、無条件でピリついた締まりのある試合となっている。
そして、今週末終了時点における個人スコアランキングにおいて、1位に松ヶ瀬選手(233pts)が、2位に勝又選手(211.6位)に位置づけた。

今の仕上がっている勝又・松ヶ瀬選手を抑えてトップを獲るには、他チームの選手は非常に良い内容の麻雀をみせなくては勝てません。年内は、勝又・松ヶ瀬選手が出場する試合からは目が離せません。

2-3.麻雀格闘倶楽部

魔王 寿人 陥落

今週の麻雀格闘俱楽部は、佐々木3着4着、伊達3着、高宮2着となった。
その結果、開幕から長く単独2着をキープしていたが、風林火山にその座を奪われ、3位~8位の大乱戦に巻き込まれ始めた。

個人スコアランキングにおいても、1位を継続していた佐々木選手は9位まで後退し、そちらでも風林火山に譲る結果となった。

今週の佐々木選手の逆連対2回は、魔王の休憩であって欲しいが、崩れると麻雀格闘俱楽部を強固に支える選手が2年目の伊達選手だけとなり、下落ムードが漂い始めている。ここは、辛くてもエース寿人が4連闘をしてでも盛り返したい。
そしてこの状況を覆すには、滝沢選手の早期復調が求められる。

2-4.雷電

本田・瀬戸熊牽引

今週の雷電は、本田1着、黒沢3着、瀬戸熊2着、萩原4着と雷電らしい成績となる。

本田選手は、ペンチャン1発自摸などツキも味方して、ここ最近の調子の良さが継続している。

そして、萩原選手が安定のラス。メインの仕事である演劇が忙しいためか、麻雀牌を全く握れていない。麻雀をメインの仕事として活躍しているMリーガーは、Mリーグ以外でも麻雀牌を握っている。又は、配信やネット麻雀、リーグ戦、アマチュア向け興行などでも1週間に麻雀を多く打っている。

麻雀打ちは、一度天下を獲る程の強さになった打ち手であれば1年ぐらい麻雀を打たなくてもその強さを維持できる。麻雀の体感が優れているので、強いうち筋を覚えている。

Mリーガーは日々成長している若手が多くいる中、麻雀牌を握れていない萩原選手は、どのような選手の組み合わせでも、安定のラスを継続するだろう。萩原選手は、雷電ファンから視たら楽しいかもしれないが、他チームのファンからすれば、全く面白くない。今期は仕方が無いが、来期は萩原選手は、選手を辞めてMリーグ全体のアンバサダーもしくは雷電のアンバサダーになった方が健全だと思う。

雷電が、選手入れ替えのレギュレーションにリーチを掛けているので、真剣に雷電が生き残りたいと思うならば、萩原選手の出場回数は必要最低限に抑えるべきだろう。

2-5.Pirates

瑞原 MVP連覇へのRoad
コツコツ仲林  4連続2着

昨年個人スコアにおいてMVPを獲得した瑞原選手は、今週僅差のトップを獲り今年も個人スコア上位に絡んでおり、小林・鈴木優選手が弾けない中チームを牽引している。瑞原選手の良い所は、どのような選手が対戦相手でも比較的連対を望めるところだろう。逆に弱い所は、周囲の期待が高まったり、過剰なプレッシャーには脆い所があるので、年内は今までのマイペースを維持してい欲しい。

仲林選手の粘り強い連対は、今期のPiratesを大きく支えている。

今週のPiratesは、瑞原1着、鈴木優3着、仲林2着、小林3着と及第点。小林・鈴木優選手が上昇気配をみせるまで、瑞原・仲林選手が安定した土台作りをキープしたい。

2-6.サクラナイツ

勝負の鬼となった渋川
上昇気配の岡田

今週のサクラナイツは、岡田2着、堀2着、渋川1着、内川3.5着とこの良好な成績を毎週継続できれば優勝を感じさせる好調な週だった。
特に初戦に参加した岡田選手の内容は、岡田選手の試合で過去一素晴らしく、非常に冷静でとても充実していた。

岡田選手の赤3を活かした3色の手順を味わって欲しい。ホンイツの仕掛けを目指していた瑠美選手に9萬、7萬ギリと強くおして岡田選手の一番強い牌種である筒子に待ちを変化させていく手順は素晴らしかった。麻雀を覚えたての方々は、聴牌したら即リーチをせずに、多面張待ちの広い受けの変化もこの局のように想像できるようになると上級者に直ぐなれます。

11月25日(金) 第2試合 萩原・渋川・東城・白鳥戦に出場した渋川選手は、鬼強かった。充実している白鳥・東城選手に対して、勝負勝負で渋川選手の手をガンガンぶつけていた。読みも優れており、渋川選手の過去一内容が良かった試合だった。

オーラス、親番の白鳥選手が河にソウズを沢山きった69s待ちといういやらしいリーチを掛ける。対して渋川選手が、黙聴牌でプッシュ!プッシュ!プッシュ! ドラ8pプッシュ! ドラ8pを切った瞬間に「ピッキーン」という氷の音が卓上に響き渡る。まさに氷の打牌。 このように自分の手牌が価値がある時に素直に押し切る強さを表現できている渋川選手は、今後が多いに期待できます。

2-7.セガサミーフェニックス

魚谷 内容の良いトップ
東城 充実の2着

今週のセガサミーフェニックスは、茅森3着、魚谷1着、茅森3.5着、東城2着と及第点。

11月21日(月)第1試合 魚谷・白鳥・村上・鈴木優戦に参戦した魚谷選手は、非常にクールな試合を表現した。特に南場の捌き方が非常に冷静で胆力のある役無し聴牌の黙聴牌を維持した上で他家の動向を伺っている魚谷選手は、調子の良さを感じさせる1局だった。このような繊細で胆力のある麻雀を表現できる魚谷選手は、緩やかに上昇してくると感じられた。

11月25日(金) 第2試合 萩原・渋川・東城・白鳥戦に出場した東城選手はここ最近の冷静な内容の麻雀を打てていた。渋川選手とトップ争いをしていたが、気迫の差が勝負を分けた残念な僅差の2着となった。

2-8.ドリブンズ

ドリブンズは8着好き?

今週のドリブンズは、先週の220pts超のポイントを今週の1週間でほぼ溶かした1週間となり、爆上げが僅か1週間で転落した。

選手全員が参加して全員4着。チームの運気が本当に良くない。なんかキングボンビーがドリブンズに取りついていると思われるぐらいの不甲斐なさ。
ドリブンズが地上に復帰できる日は来るのだろうか?

3.今週のMVP

・風林火山 勝又健志

ここ2~3週間の勝又選手は、突っ込み所が無くパーフェクトな強さを表現している。既に勝又選手は、連勝モードのスイッチがOnになっており、倒せる相手は限られている。また、勝又選手の試合は張りがあり勝又選手を超えてトップを獲ろうとする試合は必然的に内容も良くなる。

年内、勝又選手の登板した試合は見逃せません。

・風林火山 松ヶ瀬隆弥選手

松ヶ瀬選手は、開幕から2ヶ月間、非常に質の高い試合を継続し、結果でその実力を示している。いくらパワーは計り知れないぐらいのドーピングであり、松ヶ瀬勝負飯は、Mリーグ界隈に知れ渡る。身体と見た目に似合わずに麻雀が繊細であり、場に適した牌種の寄せ方が上手い。年内、松ヶ瀬選手が参加する試合は見逃せません。

4.今週のこの一手


サクラナイツ 渋川難波選手の黙聴牌中のドラ8p切り

11月25日(金) 第2試合 萩原・渋川・東城・白鳥戦 南4局3本場 オーラス。
白鳥選手が4000オールを自摸和了して、非常に怖い親の連荘中に69ソウ待ちの親リーチが係る。その怖い親に対して子の跳満を黙聴牌で押し切った数々の河に打った無筋の牌。

その中でもドラ8p切りは、親の白鳥、追う東城、萩原を凍り付かせる強烈な打牌だった。私には、このドラ8pを切った瞬間に「ピッキーン(氷の割れる音)」が卓上から聴こえました。

5.その他

今週の試合結果により個人スコアランキングも激動した週でした。

©https://m-league.jp/

開幕から粘り強く首位をキープしていたエース寿人が陥落し、一気に風林火山松ヶ瀬・勝又選手が1・2位と優秀。そして、雷電にとっては、本田選手が、フェニックスにとっては、魚谷選手がランキングしてチームの光となる。

11月29日(火) は、渋谷ABEMASと風林火山の直接対決です。多井・白鳥 vs 松ヶ瀬・勝又のガチ対決を期待したい。

変なものが日本で流行っているので、免疫力を高めてMリーグ視聴ライフを万全に備えましょう。

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