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Mリーグ2023 渡辺太の初勝利

Mリーグ2023レギュラーシーズン10月19日(木)第2試合 渋谷Abeams多井隆晴、セガサミーフェニックス魚谷侑未、雷電萩原聖人、赤坂ドリブンズ渡辺太戦はこれぞMリーグという感動的な試合だった。

1.はじめに

Mリーグ2023に新加入した赤坂ドリブンズの期待の星として新加入したのは、ネット雀士の覇者「太くないお」「ふとっしー」「ないおトン」こと渡辺太選手だった。

渡辺太選手は、東大理Ⅰを入学した後に医学系大学を再度入学し直して医師資格を獲得する。医師は資格だけでなく勤務医としても実績がある。
その医師である渡辺選手は、医師を続ける間ネット麻雀「天鳳」において、
四麻天鳳位達成(2014)、三麻天鳳位達成(2020)、四麻天鳳位達成(2020)と三度もネット雀士のトップを達成する。更に「雀魂」でも、最上位クラスである「四麻雀天」「三麻雀天」も達成する。

その、ネット界の王者が2023年2月に最高位戦日本プロ麻雀協会に入会した。そして、Mリーグ2023に赤坂ドリブンズから指名を受けて晴れてMリーガーとなる。

尚、最高位戦日本プロ麻雀協会に入会時には、ネット麻雀の実績を受けて最高位戦リーグは、B1リーグから開始した。
その初めてのB1リーグも最終節まで1位を維持し続け、最終節で僅差の2着となった。自団体最高のリーグ戦初参加でもネット麻雀で培った技術を活かして好成績を収めて昇級を果した。
渡辺選手が、自団体最高のタイトル最高位を獲得するのも時間の問題だろう。

2.Mリーグ初勝利までの道のり

1.9月19日 2日目 第2試合

1.堀慎吾 63,200点(+83.2)
2.魚谷侑未 28,700(+8.7)
3.渡辺太 9,800(▲30.2)
4.小林剛 ▲1,700(▲61.7)
この試合は、超技巧派の堀選手が切れ切れ麻雀で完璧なゲームメイクをしていた試合だった。

2.9月26日 6日目 第2試合

1.佐々木寿人 51,500点( +71.5)
2.渡辺太  25,000点(+5.0)
3.菅原千瑛 14,100点(▲25.9)
4.松本吉弘 9,400点(▲50.6)
魔王様の三倍満があった試合。佐々木選手は初登板から現時点まで3連勝を含み開幕から絶好調の選手であり、実績の観点からも一流選手。

3.10月2日 9日目 第1試合

1.鈴木大介 48,400点(+68.4)
2.渡辺太 31,500点(+11.5)
3.堀慎吾 14,700点(▲25.3)
4.日向藍子 5,400点(▲54.6)
BEASTの新加入選手である鈴木大介選手が5回リーチ4回上り5回放銃と大暴れしていた試合。渡辺選手は、鈴木大介選手の南場親番で5m単騎のチートイツでカウンターリーチを成就させていた。

4.10月12日 15日目 第2試合

1.仲林圭 47,100点(+67.1)
2.松ヶ瀬隆弥 25,800点(+5.8)
3.渡辺太 21,400点(▲18.6)
4.堀慎吾 5,700点(▲54.3)
仲林圭選手といえば、自身3連勝を飾り園田賢選手や佐々木・伊達選手と個人スコア上位を競っており、今まさに打てている選手です。そしてこの対戦カードの猛者達をみて欲しい。弱キャラが一人もおらず各団体の顔的猛者が大集合している。

5.10月19日 19日目 第2試合

1.渡辺太  43,200点(+63.2)
2.多井隆晴 38,000点(+18.0)
3.魚谷侑未 32,500点(▲7.5)
4.萩原聖人 ▲13,700点(▲73.7)

この試合は、麻雀星人である多井選手が必死にトップを目指して渡辺選手に格の違いをみせようと全力を尽くしていた事が、非常に好勝負を魅せていた。解説が駄目過ぎてお通やみたいな雰囲気だったのが、渡辺 vs 多井の真剣勝負に視聴者は引き込まれていった。

私が、言いたい事は開幕から渡辺選手は、Mリーグの顔的ガチ勢が揃う対戦カードばかりだった。そんな中、

着順  1-2-2-0  平均着順 2.20  個人スコア 30.9(第 13 位)

Mリーグデビュー1年目において、ガチ勢を相手にこの成績立派の一言に尽きる。

3.ファンキュンキュン

どこのチームのファン、どこの所属団体のファン関係無く、この日は渡辺選手の純粋に勝利を掴み取る姿勢と人柄に老若男女射止められた。

Mリーグって、このような技術的に精神誠意の真摯に努力をし続けている若い人を入れるべきだと改めて感じた。

4.伊達と渡辺

私の感性が間違え無ければ、渡辺選手と伊達選手は気質が似ていると思う。即ち、2選手とも麻雀に対して非常に誠意があり、ロジカルであり、成長意欲も高く、研究気質であり、人柄的にも非常に好かれる。

このような若くてスキルフルな若手が台頭するようになってきたMリーグは、やっといい時代になってきた。というか赤坂ドリブンズの越山監督の見抜く力の凄さよ。

私のイメージとしては、このような成長に貪欲でスキルフルの若手が、ベテラン猛者と戦う事で、成長する環境を構築していくことが一番大切だと思う。

4.その他

『渡辺太。 新人7名の中で、あんたが一番華があるよ』


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