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Mリーグ 伊達朱里紗の秘密

Mリーグ2022-23レギュラーシーズン 弩終盤にKONAMI麻雀格闘倶楽部の伊達選手についてある事を気が付いてしまった。

それを皆さんにお伝えしたくnoteにします。

Mリーグ2021シーズンに華々しくデビューした伊達朱里紗p。

Mリーグ2021シーズンでは、
・親番の四暗刻黙聴時に当たり牌を引いた瞬間に迂回(降り)する
・105,500点の最高得点
・1年目でレギュラーシーズン269.5pts獲得 平均着順 2.29
・11月時点で個人スコア、最高スコア、4着回避率の暫定三冠を記録
・リーチを掛ければ自摸和了

Mリーグ2022シーズンでは、
・開幕日に四暗刻を和了する。
・レギュラーシーズンを残6試合において334.5ptsの暫定第一位(MVP候補)
・KONAMIが良い位置に位置づける原動力となる。

と記録づくしの伊達選手。
私の経験が間違っていなければ、伊達pが人読み、感覚打ち、佐々木寿人流猛攻撃を屈指すれば、どのようなルールでも和了が止らない程攻撃に参加でき、多くのカウンターを発動できるプロだと思う。

でも実際のMリーグや恐らく他タイトル戦でも非常に守備的に丁寧に選択しており、まるで放銃率0%の超守備派を目指しているように感じる。

では何故目の前の勝ちを拘らないのか?

伊達pは既に人気・実力ともある一定以上のラインを超えているので、将来指導者としても成熟した真の実力を得るために長期的な強さ即ち、胆力のある麻雀を目指し、全局修行の対局にしている。

どのような麻雀かといえば、他家3名を自由に攻撃を許しても、全て受け切って必要に応じて満貫以上のカウンター攻撃やカウンター自摸を目指し、それ以外は放銃率0%の超守備に徹する。

これにより、第一打から最終打牌まで責任のある麻雀を目指している。
そして、イメージ像としては沢崎誠Pのようにお爺ちゃんになっても胆力があり守備が鬼強く攻撃に転じれば攻撃力が高く和了率の高い麻雀を目指している。

・・・

棋士道やあらゆるスポーツでは、常に2つのパラダイムが議論される。

❶勝ちに徹すれば強くなる。(結果に拘る)
❷強さを求めれば自然と勝ちがついてくる。

伊達pは現在❷の方法を採用している。

私の囲碁と麻雀の経験やタイトルを複数獲得した事のある棋士の先生からお伺いした話を総合して、伊達選手にアドバイスとして残したい。

❷は素晴らしいと思う。
但し、プロは❶を同時に求める事が必要です。

即ち❷という成長プロセスと❶という成長プロセスも重要です。

私は、真の強さのために目先の勝ちに拘らないというのでは、いざという時に力が発揮できなくなる可能性があり自分に甘えます。

自分にプレッシャーをかけ目の前の結果に拘る伊達pも重要です。

そして、チームが勝てば良いという考えでは無く、個人スコアMVPを意識して、狙って下さい。自分にプレッシャーをかけて下さい。

狙った結果がどのような結果であれ、自分に課した目の前の目標を超えていく訓練になるはずです。

私は伊達pが60歳前後になる姿を確認する事は出来ないだろう。只今の段階でみえてくるビジョンは、伊達pがおばさん、お祖母ちゃんになっても現役pとして沢崎pのように第一線を戦う女流の見本となるプロに成っているというのを強く感じます。

個人スコアMVPは必ず目指して下さい。

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