ちょっとの不安とちょっとの勇気
新しいことを始めるときや、知らないことをするとき。
不安とワクワクが混ざったなんとも言えない、絶妙な気持ちになる。
今日もそうだった。
知らない土地で1人、ただひたすら何かを求めて自転車を漕いでいた。
というのも以前知り合った静岡の高校生、わこから紹介を受け8月に香川県にある三豊でバイトをすることになったのだ。
バイト前に一度三豊の雰囲気を知りたいということで、今日から4日間、実際に三豊に訪れている。
バイト先の方に案内してもらい、みんなに挨拶したり、お店の場所を確認したり、周辺を観光したり。午前中はそんな感じで過ごした。
午後になって時間が空き、「お店の自転車使っていいからどっか行っておいでー」と言われたので、1人で周辺を巡ることになった。
もらったマップも見ず、行く方向も特に決めず、なんとなく何かを求めて適当に自転車を漕いだ。
勢いよくスタートしたのはいいのだが、1人で自転車を漕いでいることに不安になってしまった。
薄々気付いていたが、1人でいることがちょーっと苦手なのだ。いや、結構苦手。1人=孤独みたいなイメージがあって、1人でいると何でか惨めな気持ちになって自信がなくなってくる、そんな気がするから。
不安な気持ちを抱えつつ、モヤモヤ考えながら自転車を漕いでいたら、面白そうなお店を見つけた。さらにその先には車がギリギリ通れるくらいの細い道があって、道の先にも面白そうな建物が続いていた。
「何やこれ、めちゃ面白いやん!」
道を進んだ先にはまた道が続いていた。でも建物で隠れていたりして、道の先に何があるのかは全くわからないし、どこに繋がるのかもわからない。
それが最高に面白かった。
そこからはひたすら自転車を漕いで、漕いで、漕ぎまくった。
そして道の果てに到着した。(今回は山の麓から山に向かって走ったから、山道に入る手前が道の果てになる。)
そこは三豊の景色を一望できる神社だった。天気も合間って景色は最高。
という感じで自転車の旅は終了した。
実を言うと、「お店の自転車使っていいからどっか行っておいでー」と言われたとき、心の中では行くことを渋っていた。
行って失敗するのもいやだし、行かなくても別にいいから。
それは自転車を漕ぎ始めたときもそうで、何とも言えない気持ちを抱えつつとりあえず前に進んでみた。
何事も新しいことや知らないことをするときは、不安とワクワクの両方が付き物。1人なら尚更だろう。
でもちょっとの勇気で何かが変わるかもしれない。
ちょっとの不安もちょっとの勇気を出して、楽しめる人になりたい。
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