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他業界からも熱視線! 美容業界では珍しい Attinaが最重視する「人間教育」とは

こんにちは、大久保誠二です。
美容師になって早26年。

お客様に髪の美しさや頭皮の健康を通じて、本来の美しさをリチャージいただきたい、と追求してきました。そして、業界初の完全定額・会員制サロン、“オールインクルーシブ・サロン”という新しい業態を開発するに至り、現在、ヘアサロンAttina(アティーナ)を東京・恵比寿で経営しています。

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200名ものスタッフを抱える大きなヘアサロンでトップスタイリストとして19年も活躍しながらも、そこでの自身の働き方はもとより、従来の美容院の形に疑問を抱き、美容院という概念をゼロから見直し、美容師がお客様に提供できる価値を最大限に引き出すため、試行錯誤を繰り返してきました。

そして、美容師になって25年目の2019年に、
「オールインクルーシブ・サロン」という、

・理念教育を徹底し
・チームで、1人のお客様を担当し
・完全定額制(サブスクリプション)で
・必要なメニューを必要な頻度(月2回以上)で提供する

現在のアティーナの業態に辿り着きました。

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このサロンは、昨今の「月額制」「サブスクリプションモデル」という流行りのビジネス形態であることから、「完全定額制」というところだけに世間の注目が集まりがちで、実際に、多くのTV・雑誌取材にも取り上げていただきました。

ところが、このビジネスモデルだけに注目が集まってしまうことには、私は経営者として違和感を覚えています。なぜなら、あくまでこの「定額制」というのは、目的を達成させるための「手段」にすぎず、さらには、このビジネススタイルを完成させるには、単純に「定額制」にするというだけでは絶対に成り立たない、核となる部分があるからなのです。


それは、上記にもあるように
理念教育の徹底

というところが必要不可欠だからです。

どういうことかというと、美容院での顧客体験は、働いてくれるスタッフ一人一人が鍵を握ります。私及び共同経営者の妻の晶子とも、現場から離れ、経営側に回ると決めてからは、Attinaで働いてくれるスタッフへの「人間教育」こそが、Attinaを信頼して来てくれるお客様を満足させる、非常に重要なものだと、認識しているのです。
私たちは、ここにとてつもない時間とエネルギーを費やしています。

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「定額制モデル」という美容室自体はこれから増えていくでしょう。

でも、私たちは、それだけでは他が追随できない、
圧倒的な「人間教育」の仕組みを完成させつつあります。
そのことに、絶対的な自信があります。

お客様の中には、一流の経営者の方々もたくさんいらっしゃいますが、あまりに教育が行き届いた現場スタッフの対応に感動して、「Attinaの社員教育はどんなことをやっているのか教えて欲しい」と何度も問い合わせを受けるほど。

そんな、他が追随できない、いわば、Attinaという新業態な美容室モデルを支える根幹とも言える、「人間教育」について、今日は、語っていきたいと思います。



一般的な美容院での教育は

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   Attinaの人間教育に入る前に、一般の美容院の教育に関してお話ししたいと思います。美容院の教育は、何といっても技術!これに尽きます。まぁ当然ですね、美容院は、技術を売ってるとこですからね。私が以前勤めていた美容院でも、技術教育はかなり充実していて、素晴らしいものがありました。しかし、人間力を上げるに関するコンテンツは、ほとんどなかったように思います。19年そのサロンで働いていましたが、外部の講習で少しだけ人間教育に関する勉強はした記憶がありますが…
    そう、一般的な美容院では、スタッフの人間力を高めるよりも技術力に力を置きがちなのです。

 なので、当時の私は、人間力を高めるという発想はほぼ皆無に等しかったです。今思えば、なぜそこにフォーカスしなかったのかが不思議です。

技術力重視の美容院経営の問題点

 私は、現在の多くの美容院経営において、この人間教育が抜けていることが問題なんだ、と考えています。美容師として、技術を提供する前に、私たちは接客業なんだと言うことを忘れています。

 接客レベルの低い職業は、所得も低いです。

 いくら専門的な技術ができたところで、接客レベルが低ければ台無しです。そこに経営者は気づかなければいけません

 極端な話をすれば、技術は60点から70点であっても、人間性が90点100点であれば、お客様の満足度は相当高くなります。
 何故かと言うと、感じが良いと言う事は当たり前ですが、お客様の要望を聞く力が高かったり、何を提供したら喜ぶかが分かるからです。よくありがちの美容師は、独りよがりの技術力を振りかざした人です。たまたま売れるかもしれませんが、売れる確率はかなり低いです。今から15年前、私が30歳の時から、スタッフが活躍するにはどうしたらいいかを考えていました。しかし、何が課題で成果が起きないのかが全くわかりませんでした。それから10年経ち、今やっと美容師に必要な教育は人間力なんだということがはっきりとわかります。
 このように、美容院の教育レベルは他の業種に比べ足りないところが多くあります。職人気質な集団が作ったチームなので、技術に頼った教育だけが注目されているのだと思います。

人間力が低い美容師が作る空間の実態

 皆さん想像してみてください、人間力が低いスタッフが集団になっている空間を。 

 いくらカットやカラーが上手でも、その担当者以外のスタッフに癒される事はあるでしょうか? そしてその美容院に早く行きたいと思うでしょうか? 

 ヘアスタイリストは、自分の担当するお客様を増やすことに必死です。ですから自分がお休みの時に、担当のお客様の予約が入ると、自分の休みを返上してまでそのお客様を担当しにサロンに行きます。これは、他のスタイリストにお客様をとられてしまうのではないかと言う恐怖からの行動です。このような関係がサロンの中で起きてると、スタッフ同士の人間関係には亀裂が入ります。外から見ると、仲の良さそうな関係ですが、内情はこんな感じです。

美容室経営のさらなる課題 

 その他にも、サロン経営には大きな課題が山積みですが、特に私が危惧しているのは、経営者のビジョンがないことです。ビジョンがない経営者は、コンパスを持たずに、山の頂上目指すようなものです。スタッフが、どの道を歩いていくか迷った時にも、的確な指示を示すことができません。これではせっかく、やる気のあるスタッフがいても同じ方向にパワーを向けられず、やはりバラバラのチームになってしまいます。

 私たちの経営理念は「美容を通して人がイキイキする」です。美容の力ってすごいんです。どんなに気分が落ち込んでいる時も、何かにチャレンジするときに怖い時も、自分が綺麗でいることに、とても力づけられるんです。

 お客様から、言っていただき嬉しかった言葉の中に、「仕事のプレゼンで、自信がなかったのですが、今日のヘアスタイルが決まったので、なんだか勇気が湧いてきました」とか「前回、髪を切った後、大口の商談が決まりました!これってヘアスタイルのお陰ですね!」このように、ただ容姿が綺麗になったり、かっこよくなるだけが美容では無いのです。

  人は、美しくなることでパワーをチャージするのです。

 そして、そんなお客様に力づけられパワーをもらうのが、サービスを提供する美容師です。自分たちの美容の力を使って、多くの方を力付けている。そんな仕事をしているということに美容師は力づけられ、イキイキするのです。

 そして経営者の私たちは、お客様や、働くスタッフたちが喜びにあふれ、社会に貢献してる姿を見ることにより、なにものにも変えがたい喜びを感じています。このような世界が、スタッフにはっきりとプレゼンスしている事を作らずして、美容院の成功はありません。

そして、そこで、私たち夫婦は、
そのビジョンの実現には、
「人間教育こそ命!」 だと気づいたのです。

Attinaの人間教育

 美容師である前に人気者になれ!とスタッフにいつも話します。人に好かれる人間は、謙虚で、気遣いがあり、機転が聞き、感謝があり、正直者で、約束を守る人、いつも笑顔な人、声が大きくエネルギーがある人、数え切れないほどの要素があります。これを徹底的に教育していくこと、これこそがAttinaの人間教育なのです。
 私たちの経営理念は前述したように「美容を通して人がイキイキする」です。このビジョンに向かって行くために、昨日よりも今日の方が人気者になること、それを毎日学びます。精神的に不安定な時代において、美容院が貢献できる事は大きいと思います。私たちは、美容という技術や心のこもったサービスを通して、お客様の本来持っている美しさを引き出し、リチャージすることを提供しています。
 そして、美容師一人ひとりに、自分たちの仕事が社会に大きく貢献しているという、喜びを感じてもらいたいと思っています。この時代だからこそ美容師にしかできない大切な価値を多くのお客様に届けることが私たちの想いです。

Attinaの教育にかける時間とコスト

 ここからは、私たちが、教育にかける時間とコストの比率に関してお話ししたいと思います。
 一般的な美容院は、技術教育に9割、人間教育に1割程度だと思われます。ところが、私たちAttinaは、人間教育に8割、技術教育2割なんです。おそらく変だと思うでしょう。技術教育は大丈夫なの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 大丈夫なのです。実は、それを可能にしたのが、「完全定額制」という仕組みなのです。

 技術教育は、徹底的に効率の良い仕組みを作り、サロンワークの中で学べるようになっています。通常のビジネスモデルの美容院では、この技術の教育は難しいかと思います。何故かと言うと、一般的な美容院では、入社2ヶ月目のスタッフが、カラーリングやヘアスタイリングに入る事はありません。サロンワーク中に何をやっているかと言えば、やれてシャンプーや掃除、お茶菓子などの雑用です。これを半年以上やります。これでは、サロンワーク中に技術を高めることができません。私たちAttinaでは、入社2ヶ月で、カット以外の技術に入ることができます。

 何故かと言うと、スタイリスト同士がお客様を取り合うようなことがないシステム、完全定額制会員サロン(オールインクルーシブサロン)だからです。この仕組みにより、効率的に技術トレーニングをすることができるのです。ですから、トレーニングにかける時間のほとんどを人間教育に充てることができるのです。ちなみに、人間教育にかける1ヵ月の平均時間は62時間です。それ以外にも、スタッフからの相談を都度受けて、人間教育を行っています。このように、スタッフの人間的成長のために多くの時間を割いているのは、私たちAttinaの特徴です。

お客様からも多大なる支持を受けるAttinaモデル

 このように、徹底的に行うスタッフの人間教育によって、お客様からは、下記のようなお言葉をいただいています。
こんなコロナの時代で外に出れなくてストレスが溜まっていたけど、久しぶりにAttinaに来て、みんなとお話しできて、すごく気分が良くなったわ。(50代女性)
・2週間ぶりの外出なんだけれども、Attinaは安全だから来ました。(40代男性)
・やっぱり、全員と気負わずしゃべれるのはここだけね(30代女性)
・ホームページを見てきたのですが、本当に全員がまんべんなく接客してくれるサロンなんてあるんだとびっくりしたんです。居心地が良くていいですね。(30代男性)
・私は、明日から仕事がんばるために、日曜日の夕方5時に予約を入れてるの(女性30代女性)
・パンフレットを見てきたのですが、ほんとにみんな会社のビジョン言えるんですね。びっくりしました!(40代女性)
・入社3年目で、ここまで成長するなんて驚きです。お客様との距離感が違い、一気にプロフェッショナルになっています(40代女性)
・最初はビクビクしていて、自信のない〇〇ちゃんが、たった1年で見違えるように同等として働いてる姿を見ると、感動します(50代女性)

 いかがでしたでしょうか。
今回は、我々の、「人間教育」にかける熱い想いと、それがもたらす現実をご紹介させていただきました。次の記事では、Attinaが考える「人間教育」で大切にしている具体的な3つの柱、についてご紹介させていただこうと思っています。

現在、2020年6月19日までのクラウドファンディング

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美容関連事業経営者なら、必ず為になる記事満載。

完全定額制という流行りのモデルで、あらゆるTVや雑誌取材を受けた美容室Attina。お客様・美容師・美容室オーナーの全てを幸せにするこの画…

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