これからの時代、我慢大会みたいな働き方ではうまくいかない

日本人の「良いところ」であり「悪いところ」でもあるのが、ついつい頑張りすぎてしまうところ。頑張ることはもちろん重要だが、根性論だけで乗り切ろうとすることには限界があると言わざるをえない。

特にビジネスの現場では、長時間労働や無理な目標設定が問題視されることも多い。そんな我慢大会のような頑張りは、結果的に時間を浪費し、効率を下げる原因となったりする。働き方に関するさまざまな研究でも、過労が生産性の低下を招くことが示されており、もっと効率的なやり方と現実的な目標設定を重視する必要があるのは間違いないだろう。

高い目標を設定し、それを達成するために長時間の残業を強制すれば、社員は一時的に成果を上げるかもしれない。しかし長期的には疲労が蓄積し、モチベーションの低下や健康問題を引き起こす可能性が高い。根性論だけの戦略では持続可能性は生まれない。

根性論よりまず考えるべきことは、効率的なプロセス改善や技術の導入を図ること。そうした戦略に切り替えれば、より短時間でより高い成果を上げられるようになるかもしれない。実際、働き方改革やデジタルトランスフォーメーションを進めることで、生産性向上と社員のワークライフバランスの両立を図っている事例も増えているようだ。

日本人の頑張りすぎる特質は、そのままでは限界があることが明らか。ビジネスにおいては、頑張ること自体を目的とせず、効率的な方法を追求し、現実的な目標設定を行うことが何より重要。これにより、無理なく高い成果を上げることができ、長期的な成功と持続可能な働き方が実現できる。