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師匠の背中「俺には残り時間が少ない」

我らが米倉誠一郎師匠の新しい学校「CR-SIS(クリエイティブ・レスポンス ー ソーシャル・イノベーション・スクール)」が4/24に開学した。

最近の米倉師匠には鬼気迫るものがある。(写真:ガザの海岸線 2016年)僕は米倉先生のことを10年以上見てきた。前から自由奔放、豪放磊落なイノベーター、アジテーター、教育者であるが、最近の米倉先生はちょっと「湯気がたっている」のだ。今回の入学式でも米倉先生は、前のめりに語り倒し、ネット中継にも関わらずその迫力が伝わってきた。僕は学長を務める米倉先生の計らいで、見学させてもらっていた。

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第1期生にはなんとアメリカ留学中の高校生も参加していた。そんな彼に、米倉先生は「起業しなさい!で、勉強したくなったらまた勉強すればいい」と語りかけた。先生のメッセージは、僕が高校生のころの13年前と全くブレていない。僕と先生が10年間共有し続けた価値観、それは

「やるか、やらないか」

「おもしろいか、おもしろくないか」

「失うものはなにもない」

の3つだった。

昨年のある日、地下鉄南北線で偶然、米倉先生に会った。方向が一緒だったので、二人で一緒に座って雑談をした。そのときから、CR-SIS設立の準備は進んでいた。「CR-SISの講師陣に税所篤快の名前がないのは寂しい!」と言われた。米倉先生はここ数年、僕に対して風当たりが強い。「落ちぶれたアイドル」とか「かわいそうな運命をたどっている」とか「かつての勢いは失った」と実に辛辣だ。「まあ、先生、まだまだ残り時間はあるじゃないですか。」と僕。米倉先生はきっぱり言った。「お前にはまだ時間があるが、俺にはもう時間がないんだ」

入学式に参加し、米倉先生のアドレナリンを全身に浴びた。人間は、年齢など関係なく情熱の火だるまになることができる。そして、その炎はたしかに次の世代に伝わっている。

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「いろんなことできると思うんですよ。新しいビジョンを共有して、ぜひ一緒にいろんなものを創りましょう!」と語りかける師匠。米倉先生の新しい挑戦がはじまった。僕も当然、加勢する。

勢いあまって「ぜひ僕もCR-SISを受講し、学びたい!」と直訴した。すると米倉先生は言った。

「篤快、君にはこの学校を受講している暇はないよ。決めた事をやりなさい。」


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