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Study35.アスパラの部位ごとの甘さと食感の違い

フキノトウやヨモギが芽を出してしばらく経ち春の陽気にも慣れてきた頃、心躍るアスパラの季節がやってきます。豊栄では4月中旬から9月ごろまでの5・6ヶ月もの長い間楽しむことができます。

今日はまさに今が出始めのアスパラを購入させて頂いたので、シンプルに部位ごとの個性と向き合っていきたいと思います。

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結果からお伝えすると、「ポキッと折っている部分こそが美味しい」ということが分りました。下の方は表面の繊維が固いので、ポキッと折って捨てている方もいるのではないでしょうか。食感が切り替わる部分ではあるものの、「味」に関してはすごく美味しい部分だということがわかったので、ぜひ下処理方法について参考にしてみてください。

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上記写真のようにアスパラを持ち、グイーンと折り曲げます。「この一番てっぺんの部分ら辺を折るぞ」という気持ちで折り曲げていくと、柔らかい部分と繊維が固い部分の境で自然に折ることができます。

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折ったものがこちらです。このアスパラを沸騰したたっぷりのお湯に塩(小さじ1ほど)を入れ、30秒茹で冷水にさらします。

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茹でたものがこちらです。い〜い色になりました。

ちょど良いところで折れている

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まずは食感についてです。折ったところでちょうど食感が分かれ、下の部分を丸かじりしてみたところ折った部分から2㎝ほどは「少し繊維が気になるな」という感じ、それより下は「繊維が固くとても食べられない」という感じです。

捨ててしまうのはもったいない美味しさ

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続いて味についてです。真ん中らへんは甘みがあり、水々しさがあります。上の方にいくごとに少しずつアスパラ独特の「クセ」のようなものが出てきます。このことから、捨ててしまわれそうな「折ったところから2㎝ほどの部分」は固いからと言って捨ててしまうのはあまりにももったいないということが分りました。そこで、アスパラの皮をピーラーて剥いてみます。


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ピーラーで一周剥いたアスパラ、二週剥いたアスパラを試します。

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左が一周、右が二週で、二週も剥くとすっかり白くなりました。

剥いたら全部食べられた

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一周剥いたアスパラを食べると、2㎝ほどは良い食感で食べることができましたが、それより下は繊維が固く食べられません。二週剥いたアスパラは、なんと全部美味しく食べることができました。味については、皮を剥くと上の柔らかい部分に比べ味が薄くなり水っぽさを少し感じます。

食感については、太さなどにより個体差があるようにも感じました。お家で調理する際は、とりあえず二週剥いてしまうと良いと思います。これから続くアスパラの季節、ぜひ丸ごとアスパラを楽しんでみてください。

次回より、ポタージュ実験に進みます。お楽しみに。

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