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Study50.ズッキーニの、味噌汁に合う切り方

前回の「Study49.ズッキーニの和え物に合う切り方」に引き続き、「ズッキーニの味噌汁に合う切り方」の実験です。試した切り方は3種類です。

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左上の「5㎜短冊切り」、右の「1㎝角拍子切り」、下の「2㎜イチョウ切り」です。全体的に、「お箸で無理なく掴める」「口に入れやすい」形状にし、厚さに違いを付けました。

ズッキーニは、長く煮込むとトロトロになっていくのですが、切り方ごとの煮込み具合はドロドロにはせず、少し柔らかくなる程度に調整しています。今回丸いズッキーニを使用していますが、よく見かける「細長い種類」よりも柔らかくなるように感じました。出汁と一緒に煮て、ズッキーニが柔らかくなったら味噌をときます。

美味しさはそれぞれだった

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それぞれ食感の違う3種類が出来上がりました。一番バランスが良いと感じたのは下の「5㎜短冊切り」です(お皿の配置が入れ替わってしまいました、ご注意ください)。程よい厚みがあるのでズッキーニの食感が楽しめ、スープの塩気が具に絡んでいます。食感が面白かったのは右上の「1㎝角拍子切り」です。皮に近い部分は独特の食感が残り、内側部分はトロトロになっています。口に入れると2つの食感を楽しむことができます。切り方が大きいのでズッキーニの味をしっかりと感じ、その代わりスープの塩気をあまり感じませんでした。スープが良く絡んでいたのは右上の「2㎜イチョウ切り」です。薄いのでお箸でたくさんのズッキーニを掴むことができ、表面積が大きいのでスープの塩気が良く絡んでいます。食感は乏しいように感じましたが、食べやすくもありました。

具の大きさとスープの塩気に関する大きな気づき

今回食べ比べていて、スープの「味の濃淡」の感じ方に違いがあることがわかりました。具材が大きいと食材の味を感じやすい代わりにスープの塩気を感じにくくなります。反対に、具材が小さいと食材の味は感じにくいですがスープの塩気を良く感じます。

野菜を楽しむか、スープを楽しむか

今回の気づきから、次のことを意識した料理を心がけようと思います。「野菜の味・食感を楽しみたい時」は大きく切り、煮込みすぎずに野菜の中に旨味を残し、スープにしっかり味をつける。「スープの美味しさを楽しみたい」時は小さく切り、しっかり煮て旨味をスープに移して、控えめに味をつける。そして、減塩するなら「小さく切る」こと。とても大きな学びでした。

どの切り方が良いか、あまり決めきれない結果となったのですが、「焼いてから煮る」「煮込みすぎてみる」などと比較してみると、またおいしい発見がありそうです。ズッキーニの時代(季節)はこれからなので、まだまだ試していきます。引き続き、お楽しみに。


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