サリン被害者の会
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サリン被害者の会

さかはら あつし

私は地下鉄サリン事件の該当車両に乗り合わせ被曝した被害者ですが、被爆者及び被害者家族への国の支援は十分ではないと思います。

第一の理由は2008年のオウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律の制定時において、後遺症の実態というものが前例もなく全く把握されていなかったためであり、特に「遅発性」の後遺症の問題は全く把握されていませんでした。

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アンソニー・トゥ著「サリン事件死刑囚 中川智正との対話」(KADOKAWA 2018)より。

そのような状況が放置されてきたのは、サリン事件の被曝被害者、被曝被害者を支える苦悩の実態が伝わっていないからだと理解しました。そして、松本、地下鉄サリン事件のサリン被害者の方はPTSDもあり、表に出ても益することなく、諦めてしまい、支援も受けられず、苦悩とともに我慢するしかないという状況にあるのではないかと思います。苦悩だけで済めばいいのですが、後遺症のため生きていくのも大変という状況の人も少なくないと思います。

その問題を解決するために、サリン被害者の会を三十周年目までの時限つきで設立し、サリン被害者情報発信アーカイブを立ち上げることにしました。

サリン被害経験共有プロジェクトでは松本・地下鉄サリン事件被害者ご本人及び、実態を理解するご家族の声を録画、録音して、特段の希望がない限り、思う存分話していただき、編集せずにインターネット動画サイトにチャネルを設けて公開し、社会と共有しアーカイブにしていこうというものです。

どのぐらいの方にご協力いただけるのかわかりませんので手探りで進めることになりますが、

1.ご本人が映像もしくは音声をご提供いただける場合
2.オンライン会議システムなどで録音、録画する場合
3.スタッフがうかがい録音、録画する場合の三つのパターンを想定しています。

特に被害者のご家族、職場の同僚などの声が後遺症の実態の把握には役立つものと期待します。

現在は任意団体としての活動であり持ち出しの非営利事業ですので様子を見ながら少しずつ始められたらと思います。

このようなアプローチの社会的有用性が確認され「後遺症」「被災」「被害」などのサイレント・ヴィクティムの民主的情報発信による問題解決の手がかりにしていただけたらサリン被害の苦しみも救われるのではないかと考えています。

サリン被害者の会 発起人

阪原淳 

連絡先:sarinhigaisha@gmail.com 

世話人

武藤心平(編集者、小学館)

会員二名

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さかはら あつし

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さかはら あつし
映画監督|非常勤講師 京都精華大学 大阪市立大学経済学部、大学院経済学研究科|バンコク国際ドキュメンタリー映画祭審査員|日本ペンクラブ会員|YouTube「単騎独考」:http://bit.ly/3kNZHba ←書くと疲れるのでここで話すこと多いです。