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時間に対する感覚

ローマについて一週間、最初の2日間は街を歩いたものの3日目からどうにも身体がダルく環境から受ける生物的なストレスと合わせて精神も体調も落ち込み家で養生していた。
それもあって全くローマにいる意味をなしていない一週間になってしまったが、明日明後日からはまた動き回れそうだ。

人間は年齢が上がるにつれて時間の流れを早く感じるようになり、1年がどんどん短く早く過ぎるようになる。というのは昔からよく言われている事でこれには色々な要素があると思うのだが、やはり新しい経験をする事が減るのが大きな要因だと考えている。
自分自身も年々、加速する時間の流れに驚いている。

ただその加速を抑える方法が自分にはあり、それは旅をすることだ。できれば行ったことのない所が良い。全ての光景が初めてなのであれば脳への刺激も強く一瞬一瞬が充実する。
充実した時間は時の流れを緩やかにする。

逆に反復的な日常はあっという間に過ぎ去っていく。

自分はイタリアでの1年間は凄く長く感じる1年になると考えている。
それは全てが新たな発見に満たされているからだ。

ただこの一週間は正直、その思いとは逆であった。
体調の回復につとめていた為、1日中家の中で寝ているかダラダラしているかなのだが、時間は凄いスピードで過ぎていった。

結局、どこにいようが何もしない人間の時間はあっという間に過ぎていくという事を改めて体感した。

人によっては逆の考え方もあると思うのだが、自分の人生からくる体感では何もしてこなかった時間は空虚で振り返ることすらできず、存在していなかった時間になり、人生の時間から引かれて母数そのものが減る。だから、時間のスピードが相対的に早くなっていると感じるのである。

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