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独学

現在、語学学校に通っていることもあり色々とこれまでの数年間、考えなかった事を考えるようになった。

小泉進次郎構文みたい…

私は絵描きを生業としているので様々なタイプの作家の知り合いや友人がいるが、私は特に典型的なアカデミズムをバチバチに叩き込まれ、それをゴリゴリに押し出した絵を制作している。
私と対象的な作家のスタイルといえば独学で抽象画やポップな絵を描いている作家になるだろう。
(これは完全な独断なので違う!と思われても仕方ない)

独学を否定するつもりは一切ないのだが、どうも肯定する側には立てないと最近判断した。

簡潔にまとめると「独学は非常に楽な方法」ということだ。

どうしてこの様な判断になったかというと、先程も書いたが今現在、イタリア語の語学学校に通い様々な国、年齢の人間と共に学んでいる。
語学学習は日本でもしていたので単語や文法は何となく分かる。
ただそれは独学だったので自分のペースで進められ、プレッシャーも何も感じなかった。
いってしまえば自分中心だ。

今は大勢で学んでいるので自分のペースなど無く、語学レベルに個人差もあり、授業スピードも殆ど一番できる人のペースで進められるので付いていくのに必死という状況だ。
周囲は分かっていても自分は全く分からないと本当に焦る。自分の能力を突きつけられる感じだ。(今は予習復習をすることで何とか食らいついている状況)

これが自宅で自分のペースで進められれば、そんな事は感じることもなくのんびりやれる。

美術に対しても似た考えだ。
私は美術予備校に通い、自分より上手い人達と数年間同じアトリエで描き続け、芸大に入り、作家だけで生きているような人がゴロゴロいる世界で切磋琢磨した。
その様な常に緊張感のある時間を過ごした事もあり、技術やセンスはとても成長したと思う。
しかし本当につらい時期が殆どであった。
常に誰かと比較される環境だったからだ。

卒業後は逆に楽だった。
自分のペースで自分の描きたいものを描けたからだ。誰にも制限されず、思うがままに描き続けられる。

独学でもちろん作家として素晴らしい活躍をしている人は大勢いるので否定はしないが、2つの状況を経験している身からすると「あ~、1人でやっている時は本当に楽だな。全部自分で決められる。」という意見になる。

独学が大変という考えには全く賛同できないのは確かである。

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