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ベンチャー企業での長期インターンの必要性ついて

たまには就活のことを書こうと思います。

いつも社会人向け(特にマーケティングキャリア)の発信をしていましたが、大学生からも連絡が来るのでたまには自分の考えを書かせていただきます。

「就職活動のためのベンチャー長期インターンはしなければいけないのか?」

という質問がたまにDMできます。

結論いうと大手志望なら、長期インターンを就活のためにしなくていいし、今やっている勉強やサークルに一生懸命打ち込むべきだと思います。もし生きたい大手企業が長期インターン募集していたらそれは応募すべきでしょう。


昔を振り返ると、自分のころはベンチャー長期インターンなんて数えるほどしかなかった(そしてインターンという名の単純作業の会社もあったし、給料も出ないことも割と普通だった笑)のですが、昨今はベンチャー長期インターンも増えてきました。

かくいう私も自分が所属している/いた、ベンチャー企業や小企業においてもインターン生を採用しており、インターン生はなくてはならない戦力です。

特に学生向けのビジネスや20歳前後をターゲットにしたアパレルビジネス、若者向けインフルエンサービジネスなどは、単純に当該年代のことを理解しているのが大学生とかぶっているので、消費者のことを知る意味でもインターン生(大学生の年代)は貴重です。

さて、質問に戻ると、長期インターンはしたほうがいいか?と聞かれると、ベンチャー企業に就職する意思があるなら、ベンチャー企業でインターンをしたほうがいいと思います。ベンチャーで働きたいなら、短期インターンも複数行ってみて社員の話を聞いてみてほしいです。新卒は大企業がいいけど将来はベンチャー企業に転職したい、ベンチャー企業をつくりたいという理由でもベンチャーインターンしてみていいでしょう。単位がきちんととれて卒業できる状態が確保できそうという前提はありますが。

ベンチャーに入るまでに色々現実を知っておくことは本当に重要です。ベンチャーは教育制度をうたっている会社でも、大手に比べると教育制度は整っていません。そのため、自習、自己成長する意識の高さが必要になります。そうした働き方があうかは長期インターンである程度はわかるのでやってみたほうがいいと思います。

また社員もすごい勢いで入れ替わります。創業時からいる取締役がおろされて、共同創業者の肩書だけ与えられて隅っこに追いやられる場を目にするかもしれません。(MBOをするわけでもなく、新規事業立ち上げのためでもないのに、元取締役が隅っこにおいやられるのを学生の時に見れるのは貴重です。自分は2週間ほど参加したインターンで深夜3時に社長が社員をマジ詰めして首つかんでいるのを見てベンチャーってすげえな!と思いました。今ではそのベンチャーも上場しコンプライアンスがだいぶしっかりしているようです)

では、いわゆる日系大手(商社、広告)や外資系企業(コンサル、投資銀行、メーカー)に入るためにベンチャーの長期インターンが必要かと問われるとNoです。全然やっても損はしませんし、インターンが楽しいならそれでいいのですが、大手企業に入るためだけにベンチャーインターンはしなくていいと思っている派です。

自分が採用のことを少しだけ知っているのは外資系メーカーですが、外資系メーカーは、リーダーシップについて聞かれます。

リーダーシップとは解釈が人それぞれですが、例えば就職活動の質問では、多くの異なる背景を持つ人を巻き込み、まとめあげた経験があるか?と問われます。

では、ベンチャー企業のインターンでリーダーシップが身に付くかというと、現状では身に付きづらい側面があります。なぜなら、インターンシップでは、社員のサポートにまわるため、自発的に動く側面が少なくなります。(その分特定のスキルはめちゃめちゃ身に付きます)

例えば、広告運用の仕事はインターンでよくある仕事ですが、広告運用は分析して、PDCAをめちゃめちゃ回すので、若手社会人とそん色ないスキルが身に付く学生もいます。一方、広告運用は色々な部署とかかわる機会が少なくリーダーシップは身に付きにくいのが現実です。(ちなみに将来起業しようと考えているなら広告運用のスキルはめちゃめちゃ役立つので身に着けておいてマジで損はないです)

広告運用を一例にあげましたが、インターンは最後に責任をとってくれる社員がいるため、真の意味でリーダーシップが身に付く経験が得られるかというとわかりません。

一方、大学でテニスサークルなどに打ち込んでいる人は、漫然と将来に不安があるかもしれませんが、テニスサークルで幹部をしていると、しりぬぐいをしてくれる大人はおらず、運営は自分でやらないといけません。(不祥事は結局大学や親がカバーしていますがね)

そのため、ベストな解かわからないし、めちゃめちゃ非効率だけど、自分たちで考えて、最後まで学生内で実行までされるのがサークルです。こうした状況でサークルの代表や幹事長をしているとリーダーシップが身に付きやすくなります。なぜならすべて自分が責任もって解決しないといけないからです。

サークルで、男女が付き合ったけど別れちゃってそのせいでサークルが険悪になったみたいな話は、低俗に見えますが、そういった状態を解決したら、代表としては有能でリーダーシップを発揮していると思います。

またサークルはバイトと違いお金がもらえないどころか新歓代や、後輩の飲み代の負担もあり、サークルするためにお金を払っています。

そうした環境でメンバーのモチベーションを保ち、組織を作るのはすごいことです。

学生団体も同様です。お金を負担して、よくわからない社会の大義に向けた活動をしています。お金を払ってまで活動したい人を集めて、何かを成し遂げることはすごいことだと思います。

もちろんインターンでも誰の指示もなく、ほぼインターンが最終責任者となってやっているところもあるのでインターンでリーダーシップが身につかないわけではありません。

今でも消費財メーカーの新卒入社予定の方と毎年のようにお話ししますが、長期インターン経験の有無というより何か一生懸命やってそこそこ英語できる人が受かっているように思います。(最近の採用のことは全然詳しくないので内定者や現役社員に聞いてください。)

とりとめのないことを書きましたが、大手企業に就職するにあたってベンチャー企業で長期インターンをしている人はしたことない人からするとすごいことをしているように見えますが、サークルやゼミ運営をがんばっている人も同じくらい価値があるよということです。

ビジネスを早いうちからがんばるかは、お金を儲けるという観点で重要ですが、就職のためのエピソードという観点では、どれだけ熱中して一生懸命考えて困難を乗り越えたかのほうが大事かなと思います。

無理して長期インターンをしなくていいので、自分のできることをがんばってください。

今できる範囲のことのなかで、一生懸命やって自分の力を発揮できるといいですよね。内容で不明点あればDMください。

----<追伸>

もし、今の話を聞いて就活のためではなく将来ビジネスをしたくて興味ある人や、消費財ビジネスに興味がある人はぜひ連絡ください。(大手就職のためのインターンしなくていいといっておいた手前恐縮ですがインターン募集しています。D2CのCRMを募集しているのでぜひtwitterでDMください。下記が私のアカウントなのでDMください。特に3年生以下を募集しています。)暇なM1も可)

https://twitter.com/AtsushiMKT

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