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1月5日(木)ぐっどすとっく落語会@Goodstock Tokyo

 今日は事実上の世之介一門会。前座さんも長めにマクラを振る。
志ん喜「寿限無」
※昨今のキラキラネームをマクラに、「寿限無」に繋ぐ。
駒平「鈴ケ森」
※この2月に二ツ目に昇進する杏寿より先に二つ目になりたいと語る。
 本題はかなり面白かった。迷いのない感じ。彼の二つ目昇進の報を聞くのもそう遠い日ではあるまい。
世之介「千早振る」
※「駒平は(立川)志らくのところへ行けば、すぐに二つ目になれる。」
 世之介師匠ならではの長めのマクラ。相撲の話を中心に話す。
 八五郎がご隠居のところにやって来ると、「よく来たな、愚者」という入りから、「やかん」かと思ったら、「千早振る」だった。
 何の勉強にも益にもならない、ただひたすら下らない噺を世之介師が熱演する。口三味線が入ったり、歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」七段目の「ジャラジャラ、ジャラつきだして身請けの相談」という科白が出てきたり、とにかく楽しい。
 ただひとつ。世之介師が時折咳込んでツラそうだったのが、とても心配。
ー仲入りー
杏寿「真田小僧」
※少し痩せた?
 2月から二つ目に昇進する事や、沖縄で師匠と二人会をやる事などをマクラに。
「ただ、二つ目になっても破門になる可能性はございます」
 誰の事を言ってるの?
 本題は、「ウチのムスコもサツマに落ちた」までフルヴァージョン。
 大きな目で演じる金坊がひたすらカワイイ。二つ目になって、「金原亭杏寿独演会」が決まったら、いの一番に駆けつけるからね❤
世之介「明烏」
※杏寿さんと沖縄に行く事や昨今の男女関係から吉原の話へとマクラは展開し、本題に入る。
 源兵衛と多助が若旦那を待つ件から始まる。
 ワタシがこの噺で一番好きなのは「お巫女頭」の件である。「笑うんじゃない。アタシまで可笑しくなっちまうじゃないか」という科白は何度聴いても笑ってしまう。
 初めは恐怖していた時次郎が性の深淵に飲み込まれ、快楽の虜になっていく様が興味深い。

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