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映画「サマーゴースト」。僕が向き合う「生」と「死」

「サマーゴースト」観てきました。

3人の見ず知らずの若者が
幽霊が見えると言う都市伝説?を元に集まる。
彼らを繋いでいたのは
「死」。
それぞれが「死」に直面することで、
それぞれの「生」に向き合う話。

https://summerghost.jp

見どころ?

この映画の面白いのは
監督をつとめたイラストレーターloundrawさんが自身で立ち上げたFLATSTUDIOで
制作していると言うところ。

エンドロールを見ると
原画に沢山のネットのアカウント名のような
名前が並びます。

大手の中央集権的スタジオと大資本ではなく、
これからの時代にどんどん出てくるであろう
才能が柔軟に結びついたようなスタジオで制作された
時代の移り変わりの先駆けとなるような
新しいアニメ作品。

アニメ
=人海戦術
=大資本による労働集約工場生産
という構図に一石投じるような。

40分と言う尺も
珍しいです。
料金は1800円ではなく大人でも1400円。
若い人に門戸を開くためかな。


まぁそんな蘊蓄は置いておきましょうか。

「死」について

僕はこの作品を見ながら、
今更ながら、

そう、今更ながら

彼女が向き合っている「死」について
いや、「死」に向き合って「生きて」いる彼女について
考えた。

彼女が倒れていた日のことを忘れていたわけではない、
忘れるわけもないんだけれど、
「死」について考えるのは
そんなに楽でもなければ、
ポジティブなことではない。

そんなことに
「生」と「死」に日々向き合わざるを得ない彼女。

僕はその事を忘れていた。

この映画の中では、
僕らの周りに、
目には見えなくても「死」に向き合って「生きて」いる人が
いることを少なからず気付かされる。

主人公がある場面で
「お前みたいな奴は嫌いだ。なんでもわかったような顔をして、自分が1番可哀想だと思っている。」
と言われる。
(少し違うかもですが…汗)

自分に言われたような気がした。
誰かが1番とかではなく、
誰もがそれぞれに「生」と「死」に向き合っている。
彼岸と此岸を隔てているのは水面のような
儚い境界。
そのことを忘れてはいけない。

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