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哲学者の伝記が好き〜Biographilia〜


僕は思想家の研究をやっている研究者が書く伝記が好きだ。

ある思想家を研究するとき、大抵の人は哲学なら哲学、政治なら政治など、自分の専門とする分野を切り口にして扱うことが多いが、その思想家に総合的に関心を持つ人ってどれぐらいいるのだろうかとは思う。

僕はその思想家を知るというとき、時代の制約の中でどういう人と交流したりとか、どういう環境の中で学んだりしたとかを知りたいと思ってしまうので、そういうとき伝記の類は便利だ。

あと僕の密かな基準として、論文で伝記が参照されているかどうかも評価基準にしていたりする。伝記が参照されていないと即座にダメ、というわけではないが、仲間とは思えないな、と思ってしまうくらい伝記に対する愛が強い。

無論、伝記はあくまで伝記なので、こと理論研究のようなものになると、使いづらいという声もわからなくはない。伝記は史的な資料として役立つという意味合いが強いのだろう。でも僕は思想史家寄りのマインドとしては伝記を重視したいなと思う。

そういえば、トマス・リード伝はどうなったのだろうか。。。

僕が今一番確認したいと思っているのは、リードの誕生日(1710年4月26日)の件で、

ヒュームと同じ誕生日(ユリウス暦1711年4月26日〈グレゴリオ暦5月7日〉)の可能性もあるんだが、

この時代、ユリウス暦からグレゴリオ暦への改暦があった時代だから、誕生日表記も同じように扱っていいものか困るところなのである。

したがって、その辺がどっちなのかをはっきりさせてほしいところなので、リードの伝記が出て確認ができれば、ちゃんとはぴばしたいなと思ってしまうわけである。

ちなみにウィトゲンシュタインも4月26日生まれだが、こちらはグレゴリオ暦だろう。

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