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夜明け


下を向いて
とぼとぼと歩く
前に進んでいるのか
後ろに下がっているのかもわからず

すっかりあたりは真っ暗だ
手を伸ばしてもなんにもない
全くの闇
不安の中で
私は歩いている

不安で
不安で
泣いてしまいたくて
立ち止まる
すると決まって
背中を優しく夜風が撫でる

夜風は私を連れて
歩みを前に
強く前に

朝焼けだ
夜明けが来る
何度目かの
私の夜明けだ

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