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【ワインの記録】Mondeuse Noir, Domaine des Rueyes, 2019

概要

生産地:スイス・ラヴォー地方(AOC Lavaux)
生産者:Domaine des Reuyes
ヴィンテージ:2019年
品種:Mondeuse Noire
開けた日:2023年7月30日

外観

落ち着きのあるルビーレッド。色は薄めでグラスの向こうが透けて見える程度。輝きはなく、やや曇った外観。

香り

樽からくる香ばしさとアニスの香り、メントール感、レッドチェリーのような赤い果実味系の香り。

味わい

豊富なタンニンと酸味、ミネラル感が骨格をなし、フレッシュなブルーベリーのような果実味とドライイチジクのような熟成した果実味が同居する。余韻はタンニンの渋みが支配的。
他の品種に例えるなら、ガメイとカリニャンを足して2で割った感じ。
サヴォワ地方のような山の赤ワインの逞しさ、荒々しさを感じますが、果実味は良い意味で抑制的で、下品な果実味はありません。レマン湖のおかげで気温が極端に高くならないからでしょうか。城山三郎の著書の言葉を借りれば、「粗にして野だが卑ではない」、そんなワインです。これはスイスだけではなく、山がちな地域で作られる上質なワインに共通するところだろうと思います。

ワイナリーについて

リュイエールの集落は、1141年にヴァレ・ド・ジュー修道院の修道士によって建設され、それ以来、ここではブドウの木が栽培されている。1957年、ジャン・フランソワの父ミッシェルは、ワインの一部を瓶詰めし、自ら販売することを決めた。
それ以来、ドメーヌは成長し、3.5ヘクタール強を所有し、約3ヘクタールをリースしている。2012年、ジャン・フランソワの長男であるローランがシャンガンで醸造学を学び、それ以来ドメーヌの仕事に携わっている。
ドメーヌ・デ・リュエールの7ヘクタールのブドウ畑は、シャルドンヌ、サン・サフォラン、エペスのアペラシオンにまたがっており、20種類以上のブドウ品種が栽培されている。このテロワールの多様性により、私たちは幅広い製品を生産することができるのです。ラヴォーの中心部にある私たちの畑は、最適な日照に恵まれている。ブドウ畑は標高が低く(海抜350~600メートル)、湖のほとりにある。そのため、ブドウは理想的に熟し、私たちのワインに必要なアロマを与えてくれる。

ワイナリーのHPより

品種について

モンドゥーズ・ノワール (フランス語: [mɔ̃.døz nwaʁ]) は、主にフランス東部のサヴォワ地域で栽培されているフランスの赤ワイン用ブドウ品種です。このブドウはアルゼンチン、オーストラリア、カリフォルニア、スイス、シチリア島でも見られます。モンドゥーズ ノワールの植栽は、19 世紀半ばから後半にかけてフィロキセラの流行によって大きな打撃を受け、フランス東部のブドウの木はほぼ全滅しましたた。

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