秋季リーグ戦を終えて
ひと足先に全試合を終えたリーグ戦を振り返っていきたいと思います
・振り返り
正直今回のリーグ戦を振り返ると「苦しかった」その一言に尽きます
・主将としてチームを引っ張るべき存在である自分がけがで戦線を離脱してしまったこと
・リーグ戦序盤からチームの弱い部分が出て、チームが壊れかけていたこと
・自分が出なければならない一番大事な時にそれをベンチから見守ることしかできなかったこと
そのほかにもたくさんの苦しいこと、悔しいことがありました。
野球というもの組織というもの、そして人間関係などいろいろなことを考え、悩んだ期間でした。
・経験
しかし、学べたことも多くありました。
過去3シーズンはありがたいことにほぼすべてのゲームにスタメンで出場させていただき、改めてベンチで応援することの大変さや苦しさに気づくことができました。一番大きかったのは試合に出場できずに負けることの悔しさ、苦しさに気づけたことです。
試合に出て負けるより何倍、何十倍も悔しくて、それでも応援してくれる方、チームメイトの偉大さに気づけたことは僕の大きな財産になりました。
たくさんの応援があって自分は野球ができているということをちゃんとわかっているつもりではいましたが、いざ自分がそっち側に立ってみると今まで見ることができなかったものを見れたような気がしました。
もうこのような経験はしたくはありませんが、改めてこれから感謝の気持ちを大切に野球をしていくという決意を固めることができ、本当にいい経験ができました。
・勝利
今季成し遂げたあの1勝は僕の今までの野球人生の中で一番価値のある勝利でした。
タイブレークの先頭打者にもかかわらず、打たせてくれたベンチ、たくさんの声援を送ってくれるスタンドの方々や応援してくれる仲間、支えてくれるみんながいなければあのような結果にはなっていなかったと思います。
きれいな当たりではないし、結果オーライなのかもしれないけど、たくさんの人の思いが詰まった打席でみんなが打たせてくれた一打でした。
試合としても苦しんで苦しんで苦しみぬいてつかんだ勝利でもあり、春からの成長を一番実感できた瞬間でもありました。
今季はたくさんの方に激励の言葉をかけていただき、そういう方に結果という形でどうしても恩返しがしたいと思っていたのでそれを成し遂げられたことが一番うれしかったです。
・成長
春勝てなかったチームがなぜ秋に勝つことができたのかを考えてみたところ2つの大きな理由があると感じました。
まず、1つ目は4年生の執念だと思います。大事な場面での一打、ここぞというときの集中力、粘り強さというのはさすがだと思いましたし、今季は満足に練習できていなかった先輩が多かったにもかかわらず、自主練等で補おうとする姿勢だったり、勝利への執念、意地というものは素晴らしかった。これから見習うべき姿を示してくれたと思います。
2つ目はチームのためにプレーできる選手が増えたことです。今まで引張傾向だった選手が右方向に打とうとする姿勢、追い込まれてからバットを短く持つ姿、チームのために裏方の仕事を全力でしようとする姿勢などたくさんのチームプレーに徹する姿が下級生から垣間見れてそれが自分は今季一番成長したことだと思いましたし、本当にうれしかったことでした。
ファーストの選手が同じような接触プレーでけがをしてしまったこともありました。チームとして再発防止ができなかったことは反省ですし、野球選手として怪我というものは一番やってはいけないことであのプレーは不正解なのかもしれません。でも、僕はあのプレーは勝ちへの執念が一番表れていた、今季のベストプレーであったと思います。
このように先輩が残してくれたもの、後輩の成長というとても大きなものを手に入れたこのチームはこれからもっと強くなれると確信していますし、自分には強くしなければならない使命があると思っています。
・これから
個人として主将を任されているにもかかわらず、試合に出られなかった今シーズンは今までの野球人生の中で一番大きな挫折を味わいました。今季の借りは来季に必ず返したいと思います。
自分は今までリーグ戦に多くスタメンで出させてもらっているので、ラスト1年はその恩を結果で返したいと思います。しかし、僕にとっての結果とは個人が活躍するというものではなく、今季の勝利のようにチームが勝つことだと思います。なので、これから勝てるようなチームを自分が作ってその勝ちに少しでも貢献できるような選手になりたいです。
1年生にもいい選手はいっぱいいるし、今季大きく成長した2年生、来季が集大成となる信頼できる3年生とともにいいチーム、応援されるチームを作り、最後には4年間で一番多くの勝利を上げたいと思います。
・人として
今季はめぐり合わせが本当に多かったと感じました。
普段からよく努力する選手のところに打球が飛んで行ったり、打てなくても何とかしようと頑張っている選手がここ一番で回ってきて打ったり...
普段の行いや姿勢、態度がそのままプレーに出る場面が本当に多かったように思います。
高校時代の監督さんに「野球のプレーには人間性が出る」と言われてきて、それを多くの場面で実感することができました。
ここから学んだことは
どんなことでも最後は「人」にたどり着くということです。
人として成長すればプレーはよくなるし、野球において人間性というのは改めて重要なことであると実感しました。
これから、そういう選手の集団にしていきたいですし、それが勝てるチームになるために一番の近道であると思います。
応援されるチーム、そして応援してくれる方々に結果で恩返しできるチームを作ることが今季自分が感じたこれからの目標です。
結果を出して自分たちが強いことを証明する
小さなところに大きな力が宿る
「人が見ていないところ、一見野球とは関係がないように思えるところ野球人としての本質が表れる」
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