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高校野球は僕の財産


「楽しめなければ上にはいけない」
この言葉は僕が高校時代を通して学んだ考えです。

僕は高校時代、甲子園を目指す高校球児の一人でした。僕の高校は県では強豪と呼ばれていてそれなりの練習量がありました。量だけで言えば県でトップクラスだったのではないかと思います。

高校時代監督さんがよくミーティングで言っていた言葉に
「わくわくした気持ちで練習に向かいなさい」
というような言葉がありました。

僕は、当時練習がきつかったこともあって提示されたメニューを全力でやるということしか考えられていなかったので、どうやったらわくわくした気持ちが湧いてきたり、楽しい気持ちが湧いてきたりするのかが理解できませんでした。これは僕だけではないと思います。たくさんの人がやらされている練習になっているのではないでしょうか?僕の場合は、それでもある程度上達でき、3年生の春・夏とベンチに入れさせてもらい試合にも出場することができました。しかし、やらされる練習がなぜだめなのかというのを最後の夏の大会で感じることができました。

最後の夏、強豪校やシード校が早い段階で負けるという波乱の大会になる中、僕たちのチームは勝ち進んでいきました。
迎えた準決勝、相手は今まで夏の大会でベスト16が最高成績の高校でした。
僕たちも練習をたくさんしてきたという自負があり、勝てる相手だろうと思い試合に臨みました。

結果、その試合で自分たちの弱い面がすべて出て、相手の思うような野球をやられてしまい敗戦。僕の高校野球は幕を閉じました。
その時はなぜ負けたのかということを考えることもできず、悔しかったという感情だけで終わってしまっていました。


僕は、大学生の今もありがたいことに大学野球というものをさせていただいています。そこで、今まで野球を通じて言われてきた言葉や考え方の正解が見つかることがよくあります。

負けた原因について
これは監督さんがよく言っていた言葉にも関係してくるのですが、僕たちと相手との違いは完全に勝負を楽しんでいるか否かでした。僕たちは野球というスポーツ、勝負を単純に楽しめなかったため自分で自分の首を絞めていたと思います。

最近読んだ本に
『「続ける」ためには「楽しい」を発見する』
という言葉がありました。

部活というものはどんだけやる気がなくてもその時間になったら行われるものなので続けるということは半強制的にできることではありますが、やはり、楽しくチャレンジしないと成長はしないと思います。そこが、僕が高校時代足りなかったものなのではないかと感じています。

「努力というのは誰かから言われてやるものではなく自分からやるもの」
「その努力を楽しんでやったものが最後は勝つ」

これが僕が高校時代を振り返って思うことです。

だからこそ高校時代の苦しかった経験は成長には遠回りだったかもしれませんが、今の自分の財産になっています。

高校野球は素晴らしいものであると思いますし、この素晴らしさが100年以上続いてきた証であると思います。

これから大学野球というものを通じて高校野球での失敗を成功に変え、大学野球では花を咲かせたいなと思います。




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