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夢をかなえることは甘くないけど、過ぎた後に甘くなる

「夢をかなえる」
それは、甘美なるものではないです。

良くあるスピリチュアル系の本には、夢をかなえるには、手帳に書けばかなうとか、意識すればかなうとか、いろいろと方法が書いてあります。

それらがきっかけになることもあるでしょうから、そういったことを否定はしませんが、決してそれだけでかなうことはありません。

手帳に書こうと、意識しようと、なんでもいいですが、その夢をかなえるために必要な具体的な行動をとったからこそ、かなうのです。

だって、ここは「夢」の世界じゃないですから。
「夢」の中なら、思ったものがそのまま、かなったり、現れたりするのかもしれません。
「ラーメン一杯」食べようと思ったって、ラーメン屋にいって、食券買わないと、誰もテレパシーでもってきたりしませんよ。

世の中には「夢をかなえる」ための、「自己啓発系」や「スピリチュアル系」の本も数多く出ています。
そこに書かれていることは、「簡単に成功する方法」です。

でも、少し考えてみてください。
なぜ、その著者はそういう本を書いたのか。

自分を売るためです。
読んでもらうためです。
なんらかの自分の講座やセミナー、教材を売るためです。

苦労話なんて、誰も聞きたくないんです。ラクして成功したいと思っているんです。だから、そういう本や情報はみんなが手に取ってくれるんです。
本当にこれは大変だった、というようなことを具体的に書いたら、手に取ってくれませんから。本当は、そういう本の方が参考になるのですが。

私が経営する塾でも、子供たちや親が、「勉強のコツ」を教えてください、と言ってくることがあります。

その言葉のウラには「遠回りしたくないんで、ラクに成績を上げる方法を教えてください」ということがあります。
あるわけないんです。
ある程度のコツはあるのは事実ですが、それでも、クリティカルヒットになるようなことはありません。

人生において、遠回りなんて存在しないし、回り道なんて一つもないんです。全部、必要だから通ってきたものです。

夢をかなえることは甘くない。
でも、一生を終える時、そのために行動してきた思い出は、甘い思い出になるのかもしれません。

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