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「生きづらさ」について

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「生きづらさ」に焦点をあてたnote。社会的マイノリティな特性や、無意識のバイアス、ダイバーシティなどについて。
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#多様性

自身も差別に加担していると自覚すること ~マジョリティ側の特権について~

差別について語らない社会というのは、(たくさん存在する)差別がないことになっている社会である。 差別について語らないひとは、レイシスト(差別主義者)を育てることに加担している。 以上の、出口 真紀子さんによる講演記録がとても素晴らしかったので、それについてのnoteを書く。社会のマジョリティ側が気付かずして持っている「特権」についての話。 差別は個人の課題、つまり「差別をする人が悪い、その人の責任だ」というだけではなく、構造的、文化的な問題であるということが書かれてある

賞賛から生まれる副作用 ~社会的圧力とどうやって向き合うか

誰からも賞賛される物事がある。仕事、料理、人と円滑に喋れること、運動していること、夢に向かって努力していることなど。それらを自分が持っていると「すごくえらいこと」に当てはめられて、他から賞賛されるようになっている。 たとえば、楽しく働くことは誰からも賞賛される。「やりがいを持って働くのはすばらしい」「自分らしい働き方を」という言葉は大量に流れている。 しかし、この賞賛される物事にあてはまらない人は、否定されているような感覚になる。楽しく働けていない人、働くことが困難な人。