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READYFORは法務担当者を募集いたします!

READYFORのCLO(チーフ・リーガル・オフィサー)の草原です。
READYFORの法務はめちゃくちゃおもしろいのですが(実際に取り組んでいる人の言葉ですので信じてください)、事業・組織の急拡大に伴い、業務が相当膨らんできたので、一緒に取り組んでいただける方を募集します!

READYFORとは?

READYFORは、「誰もがやりたいことを実現する世の中をつくる」をビジョンに、「想いの乗ったお金の流れを増やす」ことをミッションに掲げるスタートアップです。

2011年3月のオープンから約10,800件のプロジェクトを掲載、総額90億円の資金調達を成功させている、日本最大級のクラウドファンディングサービス「Readyfor」を運営しています。

今年7月29日には、新規事業「READYFOR SDGs」もサービス提供を開始しました。
これは、志ある活動に取り組むプロジェクト実行者に、クラウドファンディングの調達金額に加え、国連の掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」に向けた取組みを行うパートナー企業さまからのマッチングギフトを届ける(その結果、よりプロジェクトの実行資金を集めやすくなる)仕組みとなります。

なお、ありがたいことに、今年5月には、日本ベンチャー大賞において、経済産業大臣賞(女性起業家賞)を受賞いたしました。

クラウドファンディングとは?

インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみで、社会貢献、まちおこし、プロダクト開発などの幅広いプロジェクトのために利用されています。

クラウドファンディングには、資金調達に加え、共感・応援などの想いを集積・可視化することや、ファン・支援者とのコミュニティ形成の意義もあり、ソーシャルキャンペーンやマーケティングにも活用されています。

READYFORの法務とは?

READYFORのリーガルを担当する法務・コンプライアンス室(以下「当部門」)は、ビジョンの実現、健全なる事業の成長への貢献を目標に掲げ、経営・事業の伴走者として、主にリーガル、リスクマネジメントの見地からの提言・実践を行っております。

その際は、ビジョンの実現や健全なる事業の成長のためにはアクセルとブレーキの相互牽制が不可欠であると考え、コンプライアンスの確保、サービスの安心・安全、リスクマネジメント、多様なステークホルダーの利益保護を実現することを意識しています。

といっても抽象的なので、仕事の内容について、以下、もう少し補足させて頂きます(※)。

※本記事公開日現在。READYFORは事業・組織の急拡大を志向するスタートアップ企業であり、取り組む法的課題も流動的であると思っております。

リーガル×サービスのルール

当部門は、安心・安全にクラウドファンディングプロジェクトに対するご支援を行って頂けるように、実行者の適格性、プロジェクトの適格性などに関する「Readyfor」のルールを定め、これに基づき公開可否を判断するなどの運用を行っています(プロジェクトの審査については後述)。

また、プロジェクトページ上の表現や写真・動画などの使用については、著作権法や景品表示法その他の広告規制が適用される場合があります。
また、支援に対するリターンについても、その自由度が高い分、古物営業法、酒税法、薬機法などさまざまな法規制が適用される場合があります。
当部門は、各種法令を念頭に、プロジェクトページやリターンに関するルールを定めております。

その他、プロジェクトページの内容の変更可否や、万一プロジェクトを中止した場合の対応などについても、民法・契約法に従って実行者と支援者との間の権利義務関係を整理した上でルールを定めていますし、クラウドファンディングサービスの不正利用(マネーロンダリングなど)を防止するためのルールを定め、部門を横断して運用することで不正利用の防止に取り組んでいます。

サービスのルールの策定は、明確な答えがない分、想像力やバランス感覚が求められますが、サービスの信頼性に直結するやりがいのある業務です。

リーガル×「安心・安全」~プロジェクトの審査など~

当部門は、すべてのクラウドファンディングプロジェクトについて、その公開に先立ち、適法性や実現可能性について審査を行っております。

クラウドファンディングで集めたお金を使って実行するプロジェクトは、カフェやゲストハウスの開設から、動物愛護活動、音楽イベントの開催、オンラインプラットフォームやブロックチェーンを使ったサービスの開発まで多岐にわたります。

そのため、審査においてみるべきポイントもプロジェクトごとに異なり、審査業務は決して容易ではありませんが、サービスの安心・安全を支える大切な業務と捉え、日々の審査業務に取り組んでいます。

ちなみに、さまざまな「やりたいこと」に触れることができ、業務を通じて世の中の動きを感じることができることも、審査業務の魅力です。

クラウドファンディング公開前の審査に加え、クラウドファンディングが成立した後、残念ながら、何らかの事情により、プロジェクトやリターンの提供の遅延などが生じる可能性も否定できません。
そのようなケースでは、実行者と支援者との関係を調整し、事態を前進させるために必要な働きかけを行うなどの対応を行う場合もあります。
対応ポリシーについてはコチラ

リーガル×プロダクト・オペレーション設計

サービスの「安心・安全」を担保しつつ、ユーザビリティとの両立を図るためには、プロダクトやサービスのオペレーションと不可分です。
そのため、いかに実行者の方にご負担のない形でサービスの「安心・安全」の確保をできるか、頻繁にプロダクト開発・運用部門とディスカッションしております。

たとえば、審査に必要な情報をスムーズに入力頂くためのシステムの要件定義を行ったり、テクノロジーを使った実効的な審査のしくみを検討したり、適切なタイミングで必要な案内を行うためのオペレーションを整理するなどといったことに取り組んでいます。

異なる専門性やバックグランドを持つ者が一緒になって課題解決に取り組むことは刺激的ですし、自分の世界を広げることにもつながると思います。

リーガル×アライアンス

前述の「READYFOR SDGs」のみならず、READYFORは、全国の金融機関、大学その他の研究機関、自治体など、さまざまなパートナーとの提携の下で事業を展開しています。

直近では、中国銀行さまと山陽新聞社さまと共同運営する「晴れ!フレ!岡山」をスタートさせることができましたが、このような地域密着型のクラウドファンディングサービスの展開も、パートナーシップに基づく事業展開の一環です。

このようなアライアンスを実現するための業務提携契約を作るには、事業を理解したうえで当事者間の権利義務関係に構成し直す必要がありますが、非定型であるがゆえに自分の頭で考える範囲も広く、おもしろいです。

また、契約書はビジネスの設計図のようなものですので、契約の最終形をイメージしたうえで、アライアンスに際して協議すべき項目を整理したり、望ましい形を提案することもあります。

リーガル×事業開発

クラウドファンディングやこれに対する支援が法令に違反しないかが問題となる場合もあります。
たとえば、クラウドファンディングで政治資金を集めようと思えば政治資金規正法との抵触が問題となりますし、弁護士費用を集める場合は弁護士法、弁護士職務規程との抵触が問題となります。
また、実行者が研究機関や医療機関の場合は、臨床研究法や公正競争規約に配慮する必要がある場合もあります。

法令に抵触するおそれがあるからといってすぐにギブアップするのではなく、社会にとって必要な「お金の流れ」を実現するため、「できる前提」で実現可能な座組みを模索したいと考えています。

リーガル×ビジョン

READYFORは、志ある活動に必要なお金を届けるために本気で事業に取り組んでいます。

「お金の流れ」を事業領域とする以上、金融レギュレーションとも無関係ではありませんし、今後、社会にとって望ましいルールを積極的に提言していくことも考えられます。

最近、ルールメイキングに関する議論が活発化していますが、「誰もがやりたいことを実現する世の中をつくる」をビジョンに掲げるREADYFORの法務担当者には、「READYFORがやりたいことを実現する」ための戦略法務やルールメイキングの思考も求められます。
難易度は高いですが、チャレンジのしがいもあると思います。

ご関心を持ってくださった方へ

READYFORのビジョンに共感し、志ある活動に必要なお金を届けることに本気で一緒に取り組んで頂ける、意欲的な方からのご応募を切望いたします!

業務の性質上、企業法務経験者、ロースクール卒業生、弁護士資格保有者を歓迎します。
また、事業・組織の成長の拡大に伴い、もっとスリリングでおもしろい法的課題も発生すると思います。
そのため、新規性のある仕事にも楽しみながら取り組んでくださる、柔軟で学習意欲の高い方を特に歓迎いたします。

※現時点で採用募集の受付は停止しております。

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